ああっ! 本当だ、いゃあ~失敗失敗。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「はーい、お待たせしました。解説の和美お姉さんだよー。そしてー」
「僕は護衛艦の妖精まきぐも君さ。さてお姉さん、いよいよ壱岐編の最終回だね」
「えっ、いつそんなの始まったの?」
「あ、いや壱岐の話しで三週続いたからー、ね」
「あー本当だ、長く続いたわねぇこの回は。で、最後はなに?」
「最後は朝早く暗いうちからの出航さ」
「夜の出航ね、作者も格好いい! って言ってたもんね」
「実際はどんなんだろうね、真っ暗なのに危なくないのかな?」
「大丈夫よ、シルエットだけどちゃんと見えるし航海灯も点けるし。速力灯で他の艦の速力も把握できるのよ」
「そう、その速力灯のことを詳しくお願いするよ」
「分かったわ、速力灯はマストの天辺にあって停泊中は赤い航空障害灯を点けてるんだけど、動き出したらこれを消して青い速力灯を点けるの」
「航空障害灯はよく高いビルなんかの屋上に着いてるやつだね?」
「そうよ。それでね、速力灯は点灯する回数で他の艦に自分の速力を知らせるのよ。微速は一回、半速は二回点灯ってぐわいにね」
「あっ、でも1戦速からは違うんでしょ? ツーー、トン。とか書いてあったよ」
「そうよ、1戦速から始めに長押しが入るの。これも二戦速三戦速と上がるとトン、が増えるの」
「わぁ・・・・・・暗い海の上、港から夜空を背景にシルエットとなった艦が次々と錨を上げて出て行くんだね」
「ええ、なんか想像すると格好いいというか神秘的な感じもするわね」
「ああっ!! 一寸待ってお姉さん、僕達やらかしてるかも!」
「えっ、やらかしてるって何を?」
「毎週のお題なんだけどー、かなりすっ飛ばしてるよっ!」
「ええっ! まさかー、って何か問題があるの?」
「えっ、だって本来やるべきお題を飛ばしてるんだよ?」
「だから何も問題ないでしょ、またそこから始めればいいだけよ。それで本来は何の解説をするべきだったの?」
「う、うん、訓練魚雷の回収からだよ」
「だったらそこから始めましょ。大体途中で作者が割り込んでくるのが悪いのよ、それで順番分からなくなって飛ばしちゃったんだから」
「そ、そうだね、作者が悪いよね。よし、じゃあそう言うことにして魚雷の回収から始めようかお姉さん」
「ええ、でももう殆ど時間がないわね。中途半端になるから来週から始めましょ」
「あ、そうだね。じゃあ来週やる魚雷の説明だけでもー」
「日本製の七三式魚雷とアメリカ製のマーク44と46魚雷よ。後は来週解説するわ」
「わあ、ざっくりだね。それじゃあみんなー」
「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




