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風邪は万病の元と言いますね。

 私の病名はネフローゼ症候群と言う、腎臓炎の一種だと思う。違うかな?


 中学一年の時学校の検査で尿に血が混じっているのが分かり、村の小さな病院へ行った。


 そこは小さい頃からの掛かり付けの病院で、風邪を引く度甘い飲み薬を貰っていた。


「あぁ、確かに血尿が出てるね」


 で、終わったので大したことは無いのだろうとほおって置いた。


 そしたら当然次の検査に引っかかりもう一度その病院に行くとー。


「なに! まだ(大きな)病院に行ってなかったのかっ?!」


 ええっ! ここは何処よっ。てぇ感じだが急いで市民病院へ行くと慢性になっていた。


 確りと針をブッ刺して組織を取って検査したから間違いは無い。


 入院も三ヶ月ほどした。


 その時から運動の禁止を言い渡され、病状もいつ悪化するか分からないから早めに結婚とかするように。と言われた。


 が、四十年過ぎた今も普通に生活できている。塩分も運動も制限はしていない。ついでに結婚もしていない。


 そんな状況で私は自衛隊に入隊したのだ。 


 そして本題の教育隊で血尿が出ている事が発覚した件だが、幸か不幸か思わぬ方向へ転がっていく。


 私は他の隊員が訓練中、地区病院へ行くこととなった。


 この地区病院は隊員は勿論家族も利用できる病院だった・・・・・・かな?


 病院では二人の若い医療尉官が私を担当し検査した、私の腎臓のレントゲンを見て話し合っている。


 すると私を呼び寄せて。


「このレントゲンを見てくれ、寝ているときと立っているときの腎臓の位置が違うだろう?」


 うん、多少動いているように見えなくもない。


「これは遊走腎、と言う病気で腎臓の管が伸び縮みするのでその時に尿に血が混じってしまうのさ」


 なので運動も今まで通りやって大丈夫、とお墨付きを得た。


 私はこの見当違いの診察の結果で、ここで自衛隊を辞めずに済んだのだった。


 しかし、六年後風邪を引いたばかりに・・・・・・。

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