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み、未練なんて、未練なんて少しも無いんだからねっ!

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「ま、マゼラアターーク!!」 ビシッ!


「痛あっ、お姉さん何で叩くのさ!」


「お、おしりがプーー」 プッ


「クッ、臭っ、このアマ本当にコキやがった。おい和美何をー、和美?」


「……まきぐも君私、分かんなくなっちゃった」


「えっ、和美お姉さん本当にどうしたの」


「分かんないの、インパクトのある挨拶って何? この世にそんな物が存在するの? もう私どうすればー……」


「お姉さん……」


「まきぐも君」


「フッ、笑えばー、いいと思うよ」


「…………」


「待ってお姉さん、そのままスタスタ帰らないで! 謝るから!」


「…………ありがとう、まきぐも君。あなたのおかげで正気を取り戻せたわ」


「えっ、あーそう? ならー良かったよ。うん」


「何でもこだわってはいけなかったのよ、私もうオープニングにはこだわらない」


「そ、そうだよ、そのとおりだよ。普通でいいんだよ」


「ええ、仕切りなおしましょう。……どもーー解説の和美お姉さんだよー。そしてーアニメのセリフを何も考えずに恥ずかしげもなく言い放つことができるー」


「わっ、お姉さん止めて、誤ったのに酷いよー」


「ハイハイ、自己紹介」


「ぼ、僕は護衛艦の妖精まきぐも君さ。お姉さん本当にもう止めてね」


「止めるわけ無いじゃない、事あるごとにネチネチとー」


「あーもう、分かったから今週のお題に行こうか」


「そうね、今週のお題は少し重いわよ」


「あーそうだね、作者が自衛隊を辞めるきっかけが書かれてるみたいだね」


「でもまあこれって運命よ、数年前に予言されてたのよ占い師から」


「あっ、そう言えばそんなこと言ってたようなー」


「鹿児島の天文館でのことね、そこの占い師からー」


『今の仕事を辞めてはいけない、もし辞めたら職を転々とすることになる』


「その当時は辞められる物なら辞めたいよ。と軽く思っていたみたいだけど実際そのとおりになってるから、その占い師には未来が見えていたのね」


「うわー、凄いねその占い師」


「偶然が幾つも重なった時点で何か見えない手、みたいなものがあったのかも」


「なんかオカルトっぽくなってきたね」


「でも最後の電話に怯えるのは職業病ね、ずっと艦に縛られていたのね」


「でも出港していく艦を見て吹っ切れたんじゃないかな」


「バカね、三十年以上たってるのにこんなこと書いてる時点で未練タラタラよ作者は」


「うわ、言っちゃったね。後で抗議文が届くかもよお姉さん」


「フン、そんなの関係ないわ。それよりもうそろそろ時間でしょ」


「あ、そうだね。んじゃ今週はこの辺でー」


「「バイビーー」」


 ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。

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