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走れ!

 先日電話があり、自衛隊を辞めてから入社した時の同僚がこんなことを言っていた。


「お前あの時チョット変だった」と。


 うっ、と言葉に詰まると同僚は続けて。


「数字をヒトとか、フタや、マルマルとか言うし、仕事中ここで待っていてくれ、と言うと休めの姿勢で微動だにしない」


 し、仕方無いじゃないか、そう叩き込まれたんだから!


 と、言う事で原因である「教育隊」について語ろう思います。


 まず教育隊にバスで到着すると、二段ベットがズラリと並ぶ大部屋で制服や作業服、パンツや靴下まで支給されます。


 この時私は身長180センチ体重64キロでした(今は90キロ)なので。


「アンタは背が高いからセーラー服が似合うねぇ」


 と、おだてられていい気になってました。しかし、それも始めの一週間だけ。


 一週間は「お客さん」と言われて国旗の上げ下ろしの時もベッドに寝っころがっていました。


 そしていよいよ地獄の始まりです。


 私達は十名ずつの六っの班に分けられ色んな朝から競争をさせられます。


 朝、ラッパの音と共に飛び起きて体操服を身に着けて隊舎の前に整列です。


 一番遅い班は腕立てです、私は運動神経が鈍い方、いや、無かったので大変でした。


 そして海上自衛隊第一体操を覚えさせられます、この体操は甲板で行うと内容が変わるので要注意です。


 体操が終わるとアメリカンロータリー3周です。隣がアメリカの基地だったのでこの名前が付けられている。


 その後に朝食となります、そして又走ります。教育隊では体力重視なのです。夕方風呂に入った後も。


「風呂に入った後かく汗は汚くない、だから走れー!」


 と、ご無体なことを言われます。


 何日かすると起きる前に靴下や体操着を着たまま寝ている者が現れます、そりゃ早くなるわなぁ。私もマネしょうかと思っていたらラッパが鳴る前に班長が居住区に入って来て-。


「よーしお前等、布団を上げろー、靴下をはいている奴は居ないかー!」


 班長はお見通しだったようです。


 そしてこの時私の尿に血尿が混じっているのが自衛隊にバレてしまいます。

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