世の中どう言おうとお金だよね。欲しいなぁ。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「ヤッホー、みんなー元気してたー? 解説の和美お姉さんだよー。そしてー」
「僕は護衛艦の妖精まきぐも君さ」
「さてまきぐも君、今まで随分始めるのが遅かったから今回からサクサクと行くわよ」
「一体誰のせいだ! と突っ込みたいけど今日は止めておくよ。今週のお題は射撃やミサイルの話しだね」
「そうよ、先ず初めは戦後始めて米軍機を打ち落とした話しね」
「これは凄いね、当時問題にはならなかったの?」
「まあそれなりには騒がれたと思うけど、そんなに大騒ぎはしなかったわね。上の方で話しはついたんじゃない?」
「そっかぁ、でも危ないねスイッチの切り忘れとか」
「ええ、もし作者が今も自衛隊にいたら絶対何かやらかしているわよね。今でも部屋の電気の切り忘れとか仕事中でも色々とやらかしてるみたいだから」
「早めに辞めて貰っていて良かったよ、作者はもうボケが始まってるからね」
「い、言うわねまきぐも君も。次が水上打撃戦ね」
「これはもうミサイルが主流になってるから、大戦中みたいに艦砲同士で打ち合う事は無いよね」
「ええ、今は飛んで来るミサイルを打ち落とすのが艦砲の役目ね。でも見たかったわ、夜間射撃練習訓練。飛行機から落とされるオレンジ色の照明弾に照らされる海と標的」
「ああ、お姉さんそういうの好きだよねぇ」
「何よ、海が夕日とは違うオレンジ色に染まるのよ。そして飛び交う砲弾、良いわぁ」
「はいはい、次がミサイル戦だね。『まきぐも』はハーフーンミサイルとか積んでないから参加は出来ないと思ってたけど、参加しちゃったんだね」
「後の改修でチャフは付けたんだけどね、ミサイルまでは無理よね」
「それでもまきぐもは『想定』でミサイルを搭載している艦とミサイルを撃ち合ったんだよね。僕もビックリだよ」
「この『想定』って便利よね、搭載してない武器も搭載してることになるんだから。それでもー」
「うん、それでもおかしいのは二発もハープーン受けてるのに轟沈判定されないって、あんまりだよ」
「それでもまきぐもはハープーン打ち返してるからねー。あ、そうだ『想定』!」
「ど、どうしたのお姉さんいきなり」
「『想定』まきぐも君は私から一万円借りてる! だから返してっ」
「ええっ、和美お姉さん何言ってるの、想定も何もお姉さんは実際に僕から五万円借りてるじゃないか」
「えっ、そんなことあったっけ? 貸してるじゃなくて私借りてる?」
「あーやっぱり忘れてる、すぐ返すって言って奪うように持って行ったじゃないか。あれ今月の家賃なんだから返してよ」
「あーあれね、あれはー予定では三倍ぐらいに増えるはずだったのよ。でも増えなくてー、ね」
「ね、じゃねえよ! 和美いい加減にしろよ。俺もカツカツなんだぞっ、返せよ」
「そ、『想定』五万円返した! だからーチャラ。あっ、もう時間ねまきぐも君終わるわよ」
「想定で誤魔化されるかっ、早く返せ!」
「それじゃあみんなー」「おい、待て終わるな」
「バイビーー」「あ、バイビー。待てって言ってるだろー」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




