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人生霧中航行です。

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「どぉもーー、解説の和美お姉さんだよー。じゃあ早速解説を始めるねー」


「待ってよお姉さん、僕の自己紹介がまだだよっ! ってワザとだよね? 僕を喋らせないつもりだよね?」


「……チッ。じゃあサッサと自己紹介やってよね」


「今舌打ちしたね、僕は護衛艦の妖精まきぐも君さ」


「はい、じゃあ先週の続き」


「待っててばお姉さん、もういいよ僕の負けだよ」


「えっ、もういいの? やっと分かって貰えてお姉さん嬉しいわまきぐも君!」


「ただ、ここに居るスタッフ全員にジュースをおごってよ。それで今回はチャラにしてあげるよ」


「・・・・・・えっ、何を言ってるのまきぐも君。私がスタッフ全員におごるなんて、有り得ないでしょ?」


「何でジグザグ飛行をするUFOから落下傘部隊が次々に飛び降りてくるのを見るような目で僕を見るんだい? お姉さんは作者からお金を貰ったんでしょ!」


「まきぐも君その例えグッジョブよ。それはそうとお金を貰ったと言ってももう持ってないわよ、その日に使っちゃったもの」


「そんな、結構な臨時収入だったんじゃないの?」


「あんな端金パチンコで1時間もたなかったわよ。聞いてよ私が打ってた台二千回回したのに一回の小当たりで終わったのよ、ふざけてるわよね?」


「・・・・・・じゃあ先週の続きを始めようか、お姉さん」


「えっ、ええ、そうね。確か霧中航行からだったわよね」


「うん、作者は訓練じゃ無い実際の霧中航行を二回経験したみたいだね」


「そうよ、最初は横須賀入港時に濃い霧に遭遇して『霧中航行用意』の号令がかかったの。横須賀だから流石に船縁を叩く音とかは聞こえなかったみたいね」


「船縁を叩く音? それってー何?」


「あー汽笛とか持ってない小さな船は色んな物を叩いて自分の存在を知らせるの。一番多いのが何かで船の端を叩くのよ」


「なるほど、でもそんなに大きな音出ないよね」


「まあそうなんだけどね。あと一番恐かったのが舞鶴港に入港するときみたいね」


「あっ、車の走る音が聞こえる~てぇやつだね。霧の中そんな陸地に近い所を通っていたの?」


「多分水道ね、狭いところなら確かに聞こえるでしょうね。この時は視界が数十メートルだったらしいわ」


「ほとんど真っ白だね。あっと、次は射撃の話しらしいけどー、もうそんなに時間が無いね」


「ええ、これはなんか面白そうと言うか、どう解説したら良いのか分からないから来週に回しましょ」


「そうだね、ジックリ考えてから解説してよね。それじゃあみんなー」


「「バイビーー」」


 ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。

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