表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
229/666

お、おい、どおすんだ。

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「・・・・・・」


「か、和美お姉さん?」


「・・・・・・」


「思い付かないなら、いつもの挨拶でいいから! ねっ」


「くっ、悔しい・・・・・・」


「泣かないで、そんなことで泣かないでお姉さん」


「だって、だってまきぐも君。私、私はーウッ」


「分かってる、分かってるからお姉さん。これで涙を拭いてよ」


「あ、ありがとうまきぐも君・・・・・・フッ、じゃあ新しい挨拶考えてきてね、まきぐも君。ウフ」


「えっ?」


「分かってるんでしょ? 分かってるんなら新しい挨拶考えてきてね。来週までに」


「は、謀ったなシャ、じゃなかった和美!」


「先週も言ったけど油断しちゃダメよ」


「クッ、こ、このぉ・・・・・・又はめられた。ガクリ」


「フッフッフー、じゃあ先週の続きね。確か教官が持つ拳銃のことを話して終わってたわね」


「そ、そうだね。教官はなぜ拳銃を持ってるの?」


「決まってるじゃない、陸自の練習員のようにライフルを乱射するのを止める為よ」


「それってつまりー」


「練習員を撃つ為よ」


「そ、そうなるよね」


「陸自の教官は撃つことをためらったのね、だから数人が撃たれて更に逃げられたのよ」


「僕はその教官に同情するなぁ」


「なに言ってるのよ、人を殺せる武器を持たせるのにとち狂いそうな練習員が居ることに気付かないのが悪いんじゃない」


「ま、まあそうなんだけどね。でも練習員は百名以上居るし、イジメは分からないようにやられるから把握するのは難しいんじゃないかな」


「教育隊は軍隊よ、普通の学校とは違うの。学校だったら分からなかった、で済むことが軍隊では武器が使われて人が死ぬのよ、それも大量に、教官や幹部はそれを自覚しないとね。ライフルだから良かったけど大砲やミサイルだったらどうなることか、分かるでしょ」


「で、でも、未だに大砲やミサイルで事故死した隊員は居ないから大丈夫なんじゃない?」


「・・・・・・だったら、いいのにね」


「ちょっとお姉さん、最近なんか変だよ。意味ありげっていうかー」


「ううん、いいのよ。最近は海軍伝統の整列も無いみたいだし、みんな優しくなれれば、いいわね」


「確りしてお姉さん! 目が遠くを見詰めてるよ、今を見詰めてよお姉さん、ーー和美! いい加減戻ってこい!」


「和美? 誰それ。私はー・・・・・・」バタリ


「ああっ、和美! おい、放送中止だっ、救急車!」


 プツン、ザーーーー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 陸奥もイジメ説有りますね。 えらい死んだ……もしや単独犯のキル数で日本最多……?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ