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今週は何と言うかー。

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「さあーーて、今週のなぜなにじえいたいはー」


「えっ、ぼ、僕? えっと護衛艦の妖精まきぐも君です。と、年も明けて一段と寒くなってきましたね。さて、今週の『なぜなにじえいたい』は、陸自の射撃訓練で起きた事件の一本です」


「・・・・・・いきなりのわりには上手く纏めたわねまきぐも君」


「和美! こういうのは予め打ち合わせしてからやってくれ!」


「まきぐも君自が出てるわよ」


「あ、ヤベ。だからお姉さん何遍も言ってるけど唐突にオープニングを変えるのは止めてよ」


「へへっ、ビックリした? 油断してるのがいけないのよ。でもたまにはこんなのもいいでしょ? あ、解説の和美お姉さんだよー」


「油断って、・・・・・・もういいよ。じゃあ今週のお題『陸自の事件』の解説をお願いするよ」


「了解。これは作者が教育隊に入ってライフルの実弾射撃訓練が始まる前に、陸自で起こった事件なの」


「同じ実弾の射撃訓練で起こった事件なんだよね」


「そうよ、でも海自が米軍払い下げのガーランドライフルを使っているのに対して陸自は六四式を使っての訓練ね」


「あーあの、評判があんまり良くない銃だね」


「うん、その銃で間違いないわ。その事についてはまた後で解説するわ、まずは事件の話しよ」


「うん、お願いします」


「この事件は射撃訓練中、練習員が他の練習員を数名撃って逃げた。と言う事件なの」


「えっ! それって大事件じゃないの?」


「うーん、最終的にどうなったのか、死人は出たのか、一応掴まったみたいなんだけどその後どうなったのかは全然分かんないの。ただ原因はハッキリしているわ」


「な、なにが原因だったの?」


「それはー、練習員のある人物がイジメる相手を間違えた。って言うのが原因よ」


「イジメる相手を?」


「そう、間違えちゃったのよ。イジメて良い人物なのか悪い人物なのか、ホント、ドジね」


「ち、ちょっと待って、どういうことなのかな? 相手を間違えるとは」


「あっ、そうね説明不足だったわ。つまりバカだと思ってイジメたらタダのバカじゃなかった、てぇ事よ。考え、実行できるバカだったの」


「ごめんお姉さん、もう少しお願いします」


「仕方無いわね、こんな話し知ってる? 外国のある学校で腹にダイナマイトを巻き付けてある人物に抱き付いて火を点けて一緒に爆死した人が居たんだって、これはもう典型的ね」


「それはイジメられた人がイジメた人に抱き付いた、てぇことかな」


「そうよ、日本でもある漫画家がー、イジメた人の家の物陰にナイフを持って隠れて居た事があるって後書きに書いてたわね。結局帰って来なくて止めたそうだけど」


「良かったよー帰って来なくてー」


「ま、これで分かるようにタダ立ち向かっても体力的にもいろいろと勝ち目が無い、普通のバカはここで諦めるけど考えることのできるバカは諦めないのよ。陸自の彼は六四式で撃ち殺すことを考えたのね、タダ撃ったのが全然関係の無い練習員だったんだけど」


「うわ、ただ隣に居たから撃たれたんだ」


「ここで海自の教官が自分の持つ拳銃を見せて『これはタダの拳銃ではない』と脅すことに繋がるのよ」


「ゴクリ、ま、まだ続くみたいだけど今週はここまでだよお姉さん」


「あら、もう少しだったのに残念だわ。それじゃあみんなー」


「「バイビーー」」


 ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。

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