みんなも気を付けようね。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「コンコン、みんな元気だった? お姉さんはねコンコン、風邪にねゲホゲホ、ブエッ、クショイッ!」
「お、お姉さんやっぱり無理だよ。今週も休んだ方が良いよ」
「ハー、ズズッ。だひじひょうぶよ、もう何ともーコンコン、ハ、ハッ、ハァーー、フウ。ちり紙取ってまきぐも君」
「あ、はいはい、どうぞ」
「あひがと、ズビ~~~! フゥ。二週間も休めないわよ、ゲホゲホ、さあ、解説を始めましょ。今日のお題は納豆カレートマトソース和えの作り方だったっけ? ケホケホ」
「違うから、そんなの無いから。もう僕が今週も解説するからそこの椅子に座っててよ。顔赤いよ、熱上がってるんじゃない?」
「んー、これぐら良く冷えたビールをーあーゴメン、んじゃよっこらしょっと。フゥ、じゃあ今週は突っ込み担当と言う事でー」
「突っ込みじゃなくて聞き手でしょ? じゃあ今週のお題は『足刈り名人』だよ」
「んー、なんかシレッ、と飛ばしてない?」
「初っぱなから突っ込まないでよ! 良いんだよ、足刈り名人で(ったく、男の初体験なんか解説したくないよ)」
「コンコン、えっ? 男の初体験? ケホケホ」
「地獄耳!? ち、違うよ、何言ってるかなぁ。熱で幻聴でも聞こえたのかも」
「あーそうね、少しクラクラするわ」
「だったら大人しく座っててね。解説を始めるよ」
「ええ、頑張って。コンコン、ズズッ」
「これは荒天の時のお話だね、荒れるのは波とウネリがあって大体白波が立つと海が荒れてくるんだよね。ウネリは大きくて海に谷ができるイメージ。正面から受ければ良いのだけと、横から受けると艦が40度以上傾くこともあるんだ」
「ケホ、それは外国の年から年中ウネリが高い海での事ね。ハ、ハクショイ! えーチキショウ」
「うわ、マスク外してクシャミしないでよお姉さん。それとチキショウとかいっちゃだめだよ、オッサンみたいだから」
「誰がオッー、ゲホゲホゲホッ」
「ほら、静かにしててね。艦ではこれから海が荒れるだろうと予想されると、荒天準備、と言う号令が掛かるんだ。この号令が掛かると艦首から艦尾まで舫いが張られるんだよ、これは荒れてるときにどうしても甲板に出なくてはならないときに使うんだ」
「作者も、ケホケホ、これに掴まって海に落ちずにすだことがーハックション!ーだいまおー」
「・・・・・・それでお題の『足刈り名人』なんだけど、夜の荒天時、しかも雨が降ってるときに床がツルツルの艦橋の中で横一列に並ぶのかぁ? と言いたいね。以上だよ」
「えらくアッサリ終わったわね。ケホ」
「お姉さんはもう家に帰って薬飲んで寝た方がいいよ。丁度時間だし」
「フッ、私のために早く終わろうとしてるの? コンコン」
「違うし、時間だし、予定通りだし!」
「はいはい、了解よ。ケホケホ、でもこの風邪おかしいのよ、薬が全く効かないし回復しないの。いつもなら薬飲んで二三日寝てれば治るのに」
「えっ、それって今流行のーコロナ?」
「あーそっか、ズズッ、コロナちゃんかも知れないわね。うん、多分コロナちゃんよゲホゲホ」
「コロナちゃんて早く病院行ってよお姉さん、可愛く言っても恐いんだからさぁ」
「え、ケホケホ、知らないの? カールビンソンのー」
「あー分かったから、分かっちゃったから終わったら早く病院へ行ってよお姉さん! それじゃあみんなー」
「「バイビーー」ゲホゲホゲホ!」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




