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私・・・・・・初めてなの。

「え? もういいの?」


「は、はい」


「・・・・・・じゃ、早くして」


「いや、早くしてって言われても・・・・・、初めてなんです」


「嘘でしょ? ホントに?」


「はい、・・・・・・本当に初めてなんです」


 旅館の一室、私は裸の女性の前で怯えていました。


 その日私は誰に連れられて行ったのか忘れましたが、佐世保の旅館の中で若い女性と一緒に居ました。勿論あれをするためです。


 佐世保にはそういった場所は無いと言われていましたが、あるところにはあるものです。


 私達はタクシーに別料金を払って、ある旅館へと来たのです。


 しかし、女性に初めてだと言っているのに信じて貰えずマグロな女性に最悪の筆降ろしでした。


 手も握ったことが無い私に、いきなりやれ、と言われて上手く出来るはずがありません。


 あぁ、まともに顔も見ることが出来なかった曲がりなりにも初めての彼女、今何をしているのでしょう。


 そんな私をまた違う先輩が誘ってくれました。


「五千円で出来るところがあるんだが・・・・・・、行ってみるか?」

「はい!」


 即答しました。


 そこは「日の丸」と言うお店で、基地から歩いて行けました。因みに今はありません。


 あからさまに隊員狙いの店です。


 私を誘った先輩は指名料を払ってサッサと店の奥へと消えていきました、私は初めてなので五千円だけ払います。


 するとライターを持った男が現れて後ろから付いてくるように言われました。


 後ろに付いて店の奥へと進むとそこはー、真っ暗でした。


 男はライターで足下を照らしながら進みます。


 目が慣れてくると通路の両脇に低い衝立が幾つも並んでいるのが見えました。一つ一つブースの様になっており、その内側でチュッチュと音がします。


「うわ、みんなやってるよ。こんな所で」


 開いているブースに付くと暫くここで待つ様に言われました。


 ドキドキしながら待っていると現れたのはー。


「いらっしゃいませー」


「えっ!? お母さん?」


 現れた女性は私のお母さんー、並年齢でした。


 これには期待を膨らませいた私の息子もシオシオです。


 私は基本的にロリコンなので、これはもうかんべんです。


 その後のことは記憶にございません。完全に消去されたようです。

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