そう、シカタナインダヨ。
「3」「2」「1」「どっかーん」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「ヤッホー、私はいつも元気な解説の和美お姉さんだよー。そして純情なー」
「まだ引っ張るのかよ! 僕は純情じゃ無いよ、護衛艦の妖精まきぐも君だよ」
「なんか僕は悪いスライムじゃないよ、みたくなったわね」
「もうそんなことはいいから、お題いくよ。お題は『消えた訓練』だよ」
「あ、これね。装填訓練でしょ? これは武器の進化で訓練が無くなるパターンよね」
「え? 他に訓練が無くなる事あるの?」
「あるわよ、例えば溺者救助訓練とかは事故が切っ掛けで進化してしまった訓練ね。詳しくは又今度放しましょ」
「そうだね、装填訓練は搭載武器が変わることで無くなった訓練。と言う事でいいのかな?」
「そうよ、三インチ連装速射砲は高角砲にもなる対艦対空武器だったの。そして海自最後の手で弾を装填する大砲なの」
「後の5インチや七十六ミリなんかは自動装填なんだね」
「作者は新しい艦に乗ったときはもう魚雷員だったんで、大砲の下の装填そちをチラッとしか見てないから良く分かんないみたいね」
「そっかぁ、でも手で弾を込めるのは難しそうだね。特に対空射撃は」
「そうなのよ、対艦射撃は水平線目がけて撃つのでほぼ水平で装填しやすいんだけど、対空射撃は90度近く角度を付けるもんだから装填場所がもう足下になるの。だから手で装填せずに足で蹴り込んだ、という話しもあるのよ」
「うわ、それは訓練しないと無理だよね」
「しかし一発数百万もする弾をそう何発も撃つほど海自はお金持ってないから、対空射撃も三発ぐらいで終わっちゃうんだけどね」
「三発って砲のマガジンに入る数だよね、訓練要らないじゃん!」
「まあみんな貧乏が悪い、と言う事でー今日はここまでにしましょうか」
「えっ、早いよ。最近早く無い?」
「この消えた訓練、自体も短いから仕方無いの。それじゃあみんなー」
「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




