ひ、人の古傷を……。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「どもーー、みんな元気だった? 解説の和美お姉さんだよー。そしてー」
「僕は護衛艦の妖精まきぐも君さ。それでお姉さん作者の新シリーズは今、どうなってるの?」
「えっ、いきなり聞いて来るのね。相変わらず投稿しているみたいだけど、投稿した日に数人見てるだけでね」
「そうなんだ、いい加減こっち一本にしてもらいたいね。僕たちの放送が遅れ気味なんだよ」
「まああの作者は最後まで書けないから、もうそろそろ諦めるんじゃない? それより今週は自衛隊の事じゃないのよ」
「あー、作者が幼馴染と偶然会う話だね」
「不思議よね、偶然とはいえ故郷とは違う町で偶然に信号で止まった車が隣り合うなんて」
「きっとその女性に『縁』があったんじゃないかな」
「へえ、まきぐも君も縁だなんて凄い事言うのね? でもその縁も作者にとっては宝の持ち腐れよ」
「そうだね、奇跡的に出会ったのに信号が変わると同時にそのままサヨナラなんてあんまりだよ」
「まったくのへタレよね、タクシー止めて降りれば向こうも車を止めたでしょうに」
「でもあの作者だから……、仕方ないよね?」
「……そうね、あの作者だからーね」
「それじゃあ次は飲酒運転、だね」
「待って、その話題に入る前にハッキリさせないとダメなのがあるわ。それは操艦と操舵は全然違う、てえことよ」
「操艦は艦を操作することで、操舵は舵を操作することだよね?」
「そうよ、分かってるじゃないまきぐも君。操艦は主に当直士官が行うの、航海長とか砲術長ね。階級は二尉よ」
「だとすると操舵は作者みたいな兵だね、曹と士」
「うん、そこのところを確りと理解したなら解説を始めましょうか」
「でももう一つ『飲酒』があるよお姉さん」
「ああ飲酒ね、これは航海が一週間以上続く時とか遠洋航海で許可されるのよ。今はどうなのか分からないけど、まきぐものではビールは勿論日本酒ウイスキー何でもござれだったそうよ」
「しまゆきでは違ったの?」
「ワインとかはよかったみたいだけど、基本的にビールのみになってたわね。艦で違うと思うわ」
「なるほどね、この話では主に『まきぐも』での事を書いてるみたいだね」
「まあ飲酒はこんな所ね。それじゃあ解説に入りましょうか」
「うん、でもチョット待ってお姉さん、実はもう時間が無いんだ」
「しまった! 前置きをやり過ぎたみたいね」
「だね、だから続きは次回と言う事でー」
「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。
「




