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フッ、言いたいことを言ってくれる。

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「大変よまきぐも君!!」


「わっ、近いよお姉さん、挨拶もせずにどうしたの?」


「そんなに落ち着いている場合じゃないの! あの作者が新シリーズを始めちゃったのよ!」


「へー、他のシリーズも完結してないのによく始めるね」


「そんなに落ち着いていられるのも今のうちよ、なんとその為に私達の『なぜなにじえいたい』が途中で終わるかも知れないの!」


「な、なんだって! 僕たちの番組が終わる? そんなバカな、作者が書いているシリーズで唯一ポイントが付いてコメントは無いけど評価されてるのに」


「そうなのよ、私達を見捨てようとしているのよ作者は」


「むーー、で、その新シリーズてどんなのなの? 僕たちを切り捨ててまで続ける小説なの?」


「それが・・・・・・、エロらしいわよ」


「エロ? 僕たちを捨ててエロ? なんて作者だっ!」


「でもまきぐも君、もしかしたら大丈夫かも。いつものように今度の新シリーズも全く評価されてないの、ポイントもゼロよ」


「そ、そうか、じゃあそんなに心配すること無いな。どうせ途中で諦めてこっちに帰って来るだろう」


「うん、ここはシリーズの中で真面に評価されたただ一つの物だもの」


「だったらお姉さん、安心して始めようか」


「そうね、まずは挨拶からね。ヤッホーみんな元気ー、解説の和美お姉さんだよー。そしてー」


「僕は護衛艦の妖精まきぐも君さ。お姉さん今週はダメな整列からだったね」


「そうね、大勢の怪我人を出してしまった整列ね。それでまきぐも君はこの事件の原因は何だと思う?」


「えっ、そりゃぁ整列を掛けた兵長じゃないかな。そもそも夜に行われるはずの整列を昼間にやったんだから」


「そこよっ!」


「えっ!? どこ?」


「キョロキョロしない、そうじゃなくて、なぜ兵長は夜まで待たずに昼間に整列を行ったのか。それが問題なの。きっと整列をした海士達は兵長が許す事のできない怒髪天を突く失敗をしてしまったのね」


「じゃあお姉さんは兵長ではなく火傷をした海士達に原因がある、と言うんだね?」


「うーん、どんな失敗をしたのか、この文には書かれてないから私の推測になっちゃうんだけど……」


「いいよ話してみてよ、お姉さん」


「うん、じゃあ……多分海士の一人が小さな軽い失敗をしたのよ。黙っていても全体責任を負わせられないほどの」


「フムフム、それで?」


「だから他の海士が気付いても上に報告しなかった、怒られるのは失敗をした海士だけだと思って。若しくは報告したら整列の原因となるかもと皆が報告しなかったのね。で、とうとう失敗がバレテしまい更に他の海士がその失敗を知っていて黙っていたことも知れてしまった。てぇとこでしょうね」


「それで兵長が正気を逸するほどに怒るの? お姉さんそれはー」


「まきぐも君、艦は学校と違うのよ。特に一分隊は危険な武器弾薬を扱うから少しの失敗が大爆発を生むかも知れないの」


「うっ、そ、そうだね」


「まあこれは私の想像だし、真実とは多分違うでしょう。本当の事は当事者にしか分からないわ」


「お姉さんは凄いね、僕はそこまで考えなかったよ」


「フッフッフー、そんなに褒めてもほっぺにチュウぐらいしかしてあげないぞっ」


「えっ、あ、手にね……。あっ、もう終わりの時間だよ」


「あら、今回ものすごーーーく、時間が掛かった気がするわ」


「き、気のせいだよ。それじゃあみんなー」


「「バイビーー」」


 ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。

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