あら~~。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
いつものスタジオに松葉杖を二つ脇に抱えた和美とその横の衝立の上にまきぐも君が乗っている。和美の右足首には包帯が巻かれ石膏で固定されていた。
「ヤッホーみんな、こんな格好でゴメンね。ただの捻挫だと思ってたら折れちゃってて、もうビックリ」
「ビックリなのはこっちだよ! 折れてるのによく走れたね、弱いのか強いのか分かんないよ」
「いや~、あの時は調べることで頭がいっぱいだったから。ハハッ」
「あ、そうだったね、UFOのことお姉さんが元いた組織で調べるって言ってたね。どうだったの?」
「・・・・・・部外者お断りだって、頭来ちゃう。あいつら元幹部を何だと思ってるのよ!」
「戦闘部署以外人望が無いんだね、お姉さんは」
「まあそうね、情報部にはいろいろ迷惑かけてたから・・・・・・仕方無いか」
「キッパリと諦めた所で、じゃあ今週のテーマは何かなお姉さん?」
「あ、諦めたわけじゃないけど。今週のテーマは靄に浮かぶ白灯よ。作者は直接この白灯を見たんだって」
「あれ? その前の白い影はどうしたの」
「!! ・・・・・・」
「お姉さん! 何やってるの急に頭抱えて蹲ったりして。あ、震えてる、もしかしてー」
「まきぐも君、今週はここまでにしましょう」
「お姉さん何言ってるの? まだ始まったばかりだよ! さあ立って」
「いやよ! か、影のことなんか解説しないもん!」
「あ、お姉さんUFOは好きなのに幽霊とか嫌いなんだ。いや苦手?」
「そ、そんなこと・・・・・・、兎に角今週はこれでお仕舞いなんだから! 誰が何と言おうと終わりなの!」
「あ・・・・・・、カメみたいになっちゃった。あっ、お姉さんの後ろにー」
「キャーー、キャーー! いやぁぁぁぁ!! 来ないでー!」
「わっ、ごめんよお姉さん、何も居ないから大丈夫だから」
「ふぇぇぇぇぇぇん、ヒック、やだ、もうやだよぉ」
「何かトラウマみたいなことがあったのかなぁ。今週はもうダメだね、終わりにしよう」
「ヒック、ヒック、さっきから、そう、言ってるじゃない~。うー」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。