あ、空薬莢・・・・・・二回書いてる。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
いつものスタジオに腕にはめ込むタイプのまきぐも君が衝立の上に、その横に和美が立っている。
「どもーみんなー、最近ぜんぜん解説してない解説の和美お姉さんだよー。そしてー」
「ぼ、僕は護衛艦の妖精まきぐも君さ!」
「あらー、まきぐも君完全復活ね。博士からも太鼓判貰ったみたいね。だけど用心のために変身はー」
「ああ、変身はもう少し様子を見てからだね。しかしもう大丈夫だよ、だから心置きなく解説してよお姉さん」
「でも、あの博士だから・・・・・・」
「お姉さん不安になることは言わないでほうしいな!」
「フフッ、ごめんなさい。じゃあ早速解説するわね」
「うん、久々の解説は何かな?」
「今週は『空薬莢』よ、射撃訓練した後に大量に発生するの。艦では年に一回だけだけどね」
「いろんな銃の空薬莢が出てくるんだね?」
「そうね、撃つのはまずライフルとショットガン、それに拳銃と重機関銃それにトンプソン」
「5種類なんだ」
「いいえ、券銃弾とトンプソンの弾は一緒だから4種類ね」
「空薬莢と言えば良く、最後の一個が見つからなくてずっと探し回った。なんて話しを良く聞くけど-」
「今はそうみたいね、でも三十年前はそんなことはなかったのよ。せーの」
「「三十年前と比べてみた」でごじゃる」
「いきなり何やらすんだよ!」
「ハッハッハ、ゴメンね一度やってみたかったのよ。それで三十年前はハッキリ言ってゴミね、回収なんてされなかったらしいの」
「ご、ゴミ?」
「そうよ、でも券銃弾とトンプソンマシンガンの弾だけは使い道があったって」
「他のライフル弾とどう違うの?」
「券銃弾なんかわ発射されても形が変わらないの、それに対してライフル弾は細いからクニャクニャに曲がってしまってて元の空薬莢に収まらないっていってたわ」
「なんか変な話しになってきたね。じゅあ券銃弾は元の空薬莢に収めてどうするのさ」
「おしゃれな人は縦に真っ二つにしてジュッポライターの横に貼り付けたりしてたんだって」
「おしゃれじゃ無い人は?」
「その前に弾を綺麗にピカールとペーパーで磨いてから、火薬の代わりに砂を入れて元の形に戻さないといけないみたい」
「使われる前の弾丸みたいにするんだね。できあがったらどうするのそれ」
「もちろん飲み屋で見せびらかしてばらまいたそうよ」
「・・・・・・」
「どうしたのまきぐも君?」
「そりゃあ鬼のように回収するはずだよ」
「でもでも私なら絶対売りに出したわね、相当な金額が付くはずよ」
「それ犯罪にならない? 当時ネットも無かったんだし無理じゃ無いかな」
「そうかなぁ・・・・・・、あ、もうすぐ時間だよまきぐも君」
「みたいだね、今週はちゃんと解説ができたねお姉さん」
「うん、でももう少し続きがあるんだけど・・・・・・」
「えっ、それはまた来週と言う事でー。それじゃあみんなー」
「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。