表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
177/654

おおっ、今回真面に終わった。

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


 いつものスタジオにいつもの格好の和美とまきぐも君が並んで立っている。


「解説の和美お姉さんだよー、みんな元気ー? そしてー」


「僕は護衛艦の妖精まきぐも君さ。先週はごめんね、僕があんなことを言ったばかりに」


「いいえまきぐも君は悪くないわ、悪いのはー」


「あーっと、それ以上言うとまた途中で切られるかも知れないから止めとこうか。それで今回何を解説するのかは決まったの?」


「それよそれ、今回はなんと行進を解説します。軍隊と言ったら行進でしょ」


「行進って皆で並んで歩くあれ?」


「そんな風にいうとお手々繋いで歩くみたいだけど、そうよ行進は色々と決まりがあるの。例えて言うならライフルを担いでの行進とか」


「へえ、なんか面白そうだね。じゃあ今回のお題は『行進』と言う事でお願いするよお姉さん」


「任して、先ずは行進の基本なんだけどこれは教育隊で教えられるの」


「教育隊で叩き込まれるんだね。で、その基本というのは?」


「整列よ。先ずはちゃんと並ぶことから始めるの、間隔を取って真っ直ぐ並ぶ事から始まるわ。一番背が高い人が基準になって並ぶの」


「背が低い人が後ろの方になるんだね」


「正確に言うと向かって左が高くて右側に行くほど低くなるわ、基本はこの整列を如何に早く正格に並ぶことができるかが班ごとに競われるの」


「ここでも競争なんだね」


「教育隊は朝から晩まで競争よ、まあ始めっから諦めている人も居るけどね」


「ま、まあそれはこっちに置いといて。ちゃんと並ぶ事が出来たらいよいよ行進だね」


「いいえまだよ、次はその場で方向転換よ。右向け左とか回れ右するの」


「え、右向け左?」


「そう言う漫画が昔あったのよ、映画にもなったけどね」


「あ、号令ね。普通右向けと言ったら右でしょ」


「そう号令、正格に発音すると。右向けぇ、右! まわーれー、右! となるわ」


「その右! と言った所で一斉に動くんだね」


「そうよ、因みに右手にライフルを持った状態では右向けぇ、の時に少し持ち上げて右の腰に付けるの、右! でライフルがぶれないように気を付けて動いてからダン! とライフルを打ち付ける様に下ろすの。格好いいわよ」


「へえ、見てみたいなぁ。あ、お姉さん今度やってみてよ見たことあるんでしょ」


「え、私が? うん・・・・・・でも以前やったときライフル壊しちゃったから、やらしてもらえないかも」


「え? お姉さんやったことがあるの?」


「私もチョッチ格好いいかなぁ、て思って・・・・・・」


「ライフルを壊すなんて・・・・・・あ、和美お姉さんはバカちからがある設定だったね」


「設定とか言わないの、あ、そんなこと言ってるから時間になったじゃない」


「ゴメンお姉さん。でも今回はちゃんと最後の挨拶ができるね」


「うん、それじゃあみんなー」


「「バイビーー」」


 ガタン、と終わりと書かれたフリップが落ちてくる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ