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明日は一日休みだー! けど何もやることが無い。

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


 いつものスタジオにまきぐも君だけが立っている、和美の姿が無い。


「やぁ、僕は護衛艦の妖精まきぐも君さ。なんで僕だけかと言うとまだ和美お姉さんが来てないんだ。どんだけ村のことを説明したくないんだろうね」


 困った困った、と体ー、艦体をグニッグニッ左右に曲げる。因みに腕が短いので組むことができない。


「でも大丈夫。和美お姉さん! 近くに居ることは分かってるんだよ、諦めて出て来てくれないかなー」


 何も反応が無い。


「そう、出て来てくれないと僕あのことを喋っちゃおうかなー。いいのかなー喋っても、そっかーいいのかー。秘密結社復興の時、女幹部だった和美お姉さんは基本のダムに毒物を流し込む作戦でカルピスを大量に流し込んだりー」


 ドタドタドタ、と通路を走る音か聞こえてバン! とスタヂオの扉が開き、そこに息を弾ませて和美が立っている。


「まきぐも君、そこまでよ! ハァハァ」


「あ、やっと来たねお姉さん」


 ツカツカとまきぐも君の横に並ぶ和美は大きく深呼吸。


「スーーハーー。は、ハーイ、みんなお待たせ。解説の和美お姉さんだよ。まきぐも君チョット屈んで、……さっきの話しは誰から聞いたの?」


 和美は顔をまきぐも君のバウソナーに近付けて下から睨み付ける。


「入院中暇だったんで色んな人から聞いたよ。でも何でカルピスなんか流し込んだんだい?」


「そんなの毒なんかより水道からカルピスが出た方が嬉しいじゃない、それもツーフィンガーぐらいの」


「え? 大量にと聞いたけど一体どれぐらい流し込んだんだい?」


「んー、小さなダムだったんだけどー、タンクローリー50台分かな。ほら私、濃い目の方が好きだから」


「それは毒より始末が悪いよ」


「あー、それで酷いのよ。あんなに頑張ったのに水道からカルピス出てこないのよ」


「・・・・・・分かった、やっぱりお姉さんはここの解説が天職なんだよ」


「え、いきなり何よ。そんな褒めても何も出ないわよ。て、てれるじゃない」


「・・・・・・だからね、正義村で僕を見つけた話しを始めようか」


「フッ、そうね、そこまで言われたら正義村の解説を始めましょうか」


「ハァ・・・・・・、やっとだよ」


「ん? なに? まきぐも君」


「いいえ、始めて下さいお姉さん」


「うん、それではー。まきぐも君が居なくなって私はまきぐも君の友達関係を当たったの、でもみんなまきぐも君がどこに行ったのか知らなかったわ」


「友達といえど正義村の存在は隠さないといけないんだから仕方無いよ」


「だから私も仕方無く古巣の結社に忍び込んでまきぐも君を検索したの」


「驚いたよ、君の組織が僕のことを探し当てるなんて」


「うちの組織を舐めないでね、でもね探せたのは殆どまきぐも君のお父さんのおかげなの」


「親父の! 村を売ったのか親父は」


「えっ、そうじゃ無いと思うけどー。あーっともうこんな時間よまきぐも君」


「クッ、後で聞かせてくれ親父のことを」


「え、ええ、知ってる事は話してあげる。それじゃあみんなー」


「「バイビーー」」


 ガタン、と終わりと書かれたフリップが落ちてくる。

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