純情一直線!
今回は「公用士」のお話です。
艦には武器弾薬だけで無く自転車も二台搭載されています、これは公用士が使う自転車です。
公用士とはなんぞや? 公用士とはー、入港中艦に届く書類を集めて回るのを仕事としています。
当直士官にだったかな? 先任海曹だったよーなー、まぁ申告するセリフがあります。
「午前(午後)の公用士出発します、一分隊〇〇士長。所持品、身分証明書、小銭少々。行き先業務隊、補給所、総監部。用件が済み次第直ちに帰艦します」
と、言う事で公用士は午前と午後の二回、3カ所を回ります。
小銭少々とはパンクの修理代です。
私も数え切れないほど回りました、最悪だったのが一番最初です。
普通最初は経験者の後ろに付いて説明を受けながら回るのですが、なぜか私は一人で回ったのです。
なんで一人で回ったのか・・・・・・、忘れましたが大変でした。
迷いに迷ってこれまた何故か総監部の司令室にまで迷い込みました。
赤い絨毯を踏まないように端っこをつま先で歩いたことを覚えています。大きな机に座る司令にまで道を聞いたりして・・・・・・。
一番気を付けなくてはならないのが事故ですが、その他にも下宿に寄って、そこで眠ってしまった公用士も居ました。私じゃないよ、ホントだよ。
公用士のもう一つの仕事は当直で外に出られない隊員に買い物を頼まれます。
印象に残っているのはー。
「穴の開いたパンティーを買ってこい」です。
誰に頼まれたのか忘れましたが、酷いです、イジメです。
だけど当時純情で真面目だった私は商店街で探し回りました。
あ、今も幸か不幸か純情のままです。キスってどんな味がするんだろう?