ドンドン趣旨が変わってきてます。
「何ここ、どこの秘境よ」
私はあれからまきぐも君のアパートにも行ったし行きつけのお店も周り、友達と思われる人達に情報がないか聞いて回ったのだが一人も確かなも情報を持っていなかった。
「お嬢様ここは危険です、どうかお帰り下さい」
私の後ろから渋い声をかけてきた頭から足の先まで黒ずくめの男は戦闘員二号と言って、私が生まれたときからずっと世話をしてくれた人だ。
「ダメよ二号、ここまで来て帰れないわ。あら? 村の端の方ーほら、あんな所を汽車が走ってるわ」
私達が今居るのはバス停がある小高い丘の上、ここから小さな村全体が一望できる。
バスは一日一本処か一週間に一本なのに村のあぜ道をなんか垂れ目のヘニャっとした汽車が走っていた。
「お嬢様、あれはK100と言って水陸両用車で、自走も出来るかなりのテクノロジーを使っている汽車です。多分ここいらをパトロールしているのでしょう。見つかると厄介です」
「へ、へー、流石は正義の村ね。まきぐも君が生まれた場所・・・・・・」
なぜ私がこんな所に居るのかと言うとー、最終手段で今は警備会社に吸収されている秘密結社の秘密基地に忍び込んで、まきぐも君を検索したのだ。
私のカードが抹消されてなかったのにはビックリ、すんなり入ることができたのだが・・・・・・二号達に見つかってしまった。
「お嬢、ここを襲うんですかい?」
赤い羽根を頭の天辺に刺している戦闘員が声をかけてきた、赤い羽根は中隊長の証だ。
「襲わないから! 大体なんであなた達までゾロゾロと付いてくるのよ、今からでも良いから帰りなさいよ!」
「お嬢様、彼等はお嬢様を心配して付いてきたのです」
「そ、それはー分かってるけど・・・・・・。正式な作戦でも無いのに私に付いてくるなんて、お金も出ないのに二十人も」
そう、みんな自腹でここまで付いてきてくれたの。二号は私の旅費まで出してくれた。
「お嬢様、これからどう致しましょうか? 迂闊には動かない方が良いと考えますが」
「そうね、先ずはここを拠点として第一小隊を拙攻として出しましょう。第二小隊は中間地点でもしもの時第一小隊を援護、第三第四小隊は周辺を警戒しながら待機」
「お見事ですお嬢様、細かい指示は私と中隊長にお任せ下さい」
「うん、お願・・・・・・。あーでも向こうが早かったみたい、ダメね暫く離れてたから鈍くなってる」
「お嬢、どうしたんですかい?」
「フハハハハ、こんなに早く気付かれるとは思わなかったぞ!?」