クーラーで体が冷える。調節が難しいね。
「あーあ、今回は変な所で終わっちゃったね」
「あ・・・・・・、ゴメンねお姉さん気になった物だから。それでお姉さんのお母さんのことだけどー」
「うん、あの部屋に憑いてる男だけなら私でもはらえるんだけど・・・・・・、流石にあの人はお母さんじゃ無いと無理ね」
「あの人? ええっ! 男だけじゃないのかよ」
「男は部屋に憑いてるけど女の人はー生き霊なのよ、生き霊は幽霊と違って力が強いから厄介なの」
「生き霊と言うとー、生きてる奴か? それも女だと、どんな女なんだってか今更だがお姉さん、お姉さんは見えちゃう人なの?」
「見えちゃう人なの。それでねその女の人なんだけどー、私より年下みたいなんだけどぉそのー何と言うか、いい歳して魔法少女のコスプレしてるのよ。それも昔の」
「昔のと言うとサリーちゃん?」
「そこで古くないわ、ミンキーとかクリーミーとかが付く時代ね」
「なるほど、だいたい分かったよお姉さん」
「心当たりがあるみたいね」
「うん、田舎に居る幼なじみだよ。そっかぁアイツ生粋のコスプレイヤーだからなー、生き霊までコスプレしてるのか」
「魂のコスプレイヤーね。まきぐも君とはどんな関係なのかな?」
「格好良く言うなよ、・・・・・・なんだその笑顔、恐いぞ。ただの幼なじみだよ」
「そうなの? だったら何であんな行動を・・・・・・」
「おい、あいつ俺の部屋で何やってるんだ?」
「もう、まきぐも君言葉。・・・・・・その人はね、まきぐも君を無表情でジッと見詰めながらー、阿波踊りを踊ってるの」
「・・・・・・阿波踊り?」
「そう、ちゃんかちゃんかって踊ってたわ」
「今日は今から田舎に帰るから、また来週な」
「あ、待ってよ。せめてご飯作ってからー、あーんもう!」