夏休み中は仕事中に書けるからラッキー!?
「3」「2」「1」「ドッカーーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「わーいみんな元気ー? 解説の和美お姉さんだよー」
「そして護衛官の妖精まきぐも君だよー」
「さあ今週も張り切って解説するね! まきぐも君準備はオッK?」
「ど、どうしたのお姉さん、てっきりヘソ曲げて出てこないと思ってたのに、もの凄くハイテンションだね」
「そっかなー? だったらきっとまきぐも君のせいだぞ。ニコッ」
「うっ、やっぱり僕のせいなんだね?」
「そうよ、すんごく期待してたのにカッパ巻きばかり出すんだもの。握りが、魚介類が一切無かった。驚いたよ私」
「でもモリモリガッガッと、僕の分まで全部食べちゃったじゃないか!」
「仕方無いじゃない! お、美味しかったんだから・・・・・・」
「え? 美味しかったの?」
「もちろんよ! あぁ、今思い出してもヨダレが出てくるわ。キュウリと寿司飯と海苔が口の中で絶妙なハーモニーを奏でたの。夢のようだったわ、それにアクセントで一滴お醤油を垂らすとこれがー、んーもう! たまんない~」
「おーい、戻って来てよー和美お姉さん。褒めてくれるのは嬉しいけど解説始めないと又時間がー」
「え~? ハッ、そ、そうだったわね。まきぐも君何処まで解説してたかしら?」
「もしかして又記憶が飛んでるの? なんで魚雷の先端が平らなのか、と言う所からだよ」
「ありがとうまきぐも君、お礼にこれが終わったらまたまきぐも君の部屋に行ってあげるわ!」
「来なくて良いよ! 早く始めてよ。・・・・・・あれ? お姉さん何処行くの?」
「何処って、帰るの」
「待って! 分かったから、来て良いから、ごちそうするから!」
「初めっからそう言ってくれれば良いのに、まきぐも君のい・じ・わ・る❤」
「あーー疲れるー、どうにかしてくれこの女」
「まきぐも君言葉が乱れてるわよ。じゃあ解説の続きを始めるわね、なぜ魚雷の先端が平らなのか」
「やっと始まったよ。うん、早く解説してお姉さん」
「まきぐも君は水たまりに波紋を作ったことがある?」
「水たまりに? よく池に石投げてたけど」
「それでもいいわ、その石が水面に当たると丸く波紋が広がっていくわね? 音もそうやって広がっていくの」
「フムフム、ようやく解説らしくなってきたね。それで?」
「魚雷はその波紋を正面から受ける様に動くの、目標が右の方にいると右端と左端では音が到達する時間にズレがあるのよ。それで方向を決めるの」
「ズレがあると言ってもほんの少しだよね? 音も一つじゃないだろうし・・・・・・凄いね今の魚雷って」
「そうよ、凄いんだから! 魔法みたいでしょ。あら、ちょうと良いところで時間になったわね」
「うわ、また半分以上解説してないよお姉さん」
「大丈夫よ、解説するネタがもう殆ど無いので大助かりよ。次回は魚雷の走るコースを開設するわね」
「走るコース? 発射されてから魚雷がどんな風に走るかってこと? そんなの目標に向かって一直線だよね」
「それは目標を見つけてからね、魚雷が目標を見つけるまでを解説するわ」
「おおっ、それは楽しみだね」
「それじゃあみんなー」
「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。