階級の話しは終わり。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「ヤッホーみんな! 解説の和美お姉さんだよ」
「ラリホーみんな、護衛艦の妖精まきぐも君だよー」
「「二人合わせて、ネギラーメン! 」」
「な、なんでネギラーメンなのかなーお姉さん?」
「昔好きだったアニメの二人組がそう名告っていたのよっ」
「マジか、なんじゃそりゃあ」
「まきぐも君、声変わってるよ」
「あ、ごめんなさいお姉さん。でもいきなりやんなくてもー」
「アハハハ、まきぐも君と一度やってみたかったのよ。では先週の続きをやりますか」
「うんそうだね、確かバブル期に入隊した人は『バカばっか』だって事だったね」
「え、いや、全員が『バカばっか』じゃ無いのよ、ただ多かったてぇだけでー」
「まーまー、それで3曹になったらもう試験は無いの?」
「いえ、海士の時もだけど専門の知識を教わる為学校に行くのでその時は試験とかあるんじゃないかな?」
「専門教育て何の?」
「ほら、1分隊で言うなら射撃なら大砲の、管制なら射撃管制機の、魚雷ならアスロックのそれぞれ専門の知識が必要なの」
「なるほど、だから時々艦を下りて学校に行くのか。あ、でもいきなり3曹から幹部になったりはできないの?」
「いいえできるわ、ちゃんとそれ用の試験があるの。えーと普通の大学から幹部になる人も居れば士や曹から試験を受けて幹部になる人も多くは無いけど居るのよ。まあ、防衛大学出とは区別されるけどね」
「へえ、そう言う道もあるんだ」
「普通にやって運が良ければ最後は准尉という一応幹部にはなれるわ。まあ大体海曹長止まりだけどね」
「へえ、准尉て三尉と曹長の間だよね? 退職年齢も上がるのかなぁ」
「ええ、多分上がるわ。だけど海曹長だった人が退職してガソリンスタンドで働いていたりしてるから、案外退職年齢は低いんじゃ無いかな」
「わあ、公務員だったのに厳しいね」
「後は幹部になると制帽の顎紐が金色になったり、短靴が黒から白に変わるわね」
「あ、短靴はタンカって言うけど長靴チョウカってあるの?」
「昔はあったのよ主に幹部が履くブーツが。今もあるかも知れないけどね」
「またあいまいな。・・・・・・少し時間が余っちゃったね、珍しく。どうせ幹部の階級の仕組みは分かんないでしょ?」
「そ、そんなことはー、はいありますです、はい。あ、でも『石を投げたら三佐に当たる』てぇ所があるぐらいだから三佐で止まっちゃう人が多いんじゃないかな」
「三佐と言うと副長クラスかな?」
「そうねニ佐が普通の艦長だから」
「艦長になれない人が多いんだ」
「う、うーん、そう・・・・・・かもね。じゃあそろそろ終わりましょうか」
「そうだね、それじゃあみんなー」
「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのテロップが落ちてくる。