まきぐも君、そうだったのか。
ガタン、と終わりのテロップが落ちてくる。
「いやー、やっぱり本採用になるのはどこでも難しいんだねお姉さん」
「そうよ、まきぐも君は大学一年だから就職は焦らなくてもいいんじゃないの?」
「いや、うちの大学は特別な大学で中々就職が決まらないんだよ」
「そう言えばどこの大学なの? まきぐも君は」
「・・・・・・ロー大学」
「え? 呂大学?」
「ーええいもう、ヒーロー大学だよ!」
「へ、へーー、あそこかぁ。なるほど、でもあそこはー」
「あぁ、三大学科が有名だよな。ライダーとマンと戦隊が、俺はー戦隊のイエロー枠で何とか入ったんだけど・・・・・・」
「あー、最近はイエローも女性だったり、そうでなくても皆細くてイケメンよねぇ」
「そう言う事だ、俺みたいなガタイガ良くて顔が濃いヒーローはもう・・・・・・」
「だったら、うち等がやっている怪人養成所に来ない? もうすぐ大学になる予定だし」
「えっ、お前等そんなことー、マジ始めるのか?」
「ええ私ー、今真弓お姉ちゃんがー、秘密結社復活作戦をやってるの。怪人も学が無いと世界征服なんかできない! って。予定は大分遅れちゃってるけど・・・・・・、どうせまきぐも君はヒーロー辞めてうちに来る予定なんでしょ?」
「そ、そうか、じゃあー・・・・・・いや、少し待ってくれ。親族から始めて怪人が出るんだ、元刑事のK叔父さんやレインボー、ジャンボーグ、シルバーやミラー叔父さん達に相談しないと」
「へ、へー、まきぐも君の一族ははヒーローだらけなんだ」
「あぁ・・・・・・、皆過去の栄光にー。親父が行方不明になっちまっただろ? だから僕は一応期待されてたんだ。一族の復活をと」
「・・・・・・まきぐも君ところも大変なのね。私ももう一度・・・・・・」