パソコンの調子が変だ。やっぱセブン使ってるから? でも何とか復活!
「3」「2」「1」「どかーん」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「みんなー、ゲンキー? なぜなにじえいたい解説の和美お姉さんだよー」
「そして僕が色々と質問をする、護衛艦の妖精まきぐも君さ!」
「ま、まきぐも君は話しを聞くだけで質問はしなくていいよ。ね❤」
「ダメだよ和美お姉さん、ちゃんと皆に分かるように解説しなくちゃあ。僕はその為の質問役なんだからさ」
「う、いいわよ、ドンドン質問なさい。みんな答えてあげるわ」
「フッ、適当に答えちゃダメだからね」
「あ、私にどうしろって言うのよっ!」
「ちゃんと勉強して調べてこいって言ってるんだよ!」
「そんなの私に出来るはずないじゃない! そもそもできてれば前の会社に残ってるわよ!」
「ん、前の会社?」
「あ、ゴメン、聞かないで。ーい、いい加減始めるわよまきぐも君」
「お、おお、ーうん、分かったよ。始めようお姉さん。たしかバブル期に入隊した奴は使えない、てえ話しだったよね?」
「そ、そこまで言って無いわよ。少しおつむが悪いだけ、使えないとかバカだとか言って無いわ」
「お姉さんも酷いこと言うね、でもなんで? 今も昔もちゃんと試験を受けて入隊してるよね?」
「ええ、試験があることは今も昔も変わらないわ。でもバブル期、世の中が好景気の時に自衛隊に入る人は少なかったの、だから地連の人達は大変だったのよ」
「地連とは各街にある自衛隊の広報、地方連絡部のことだね」
「そうよ、今じゃ聞かなくなったけど『お兄さん良い体してるねぇ、自衛隊に入らない?』てぇのがよくあったのよ」
「昔のギャグだと思ってたよ。でも何でー、あ、そうかー」
「分かっちゃった? まきぐも君、だから試験もあってないような物で身体検査も多少難があっても見逃されていたの。でも航空だけは違うみたいだったわ」
「うーん、だから三等海曹に上がれない海士長が多かったんだね。でも三曹に上がれないとどうなるの? 別にそのままでも良いじゃ無い」
「それが三曹に上がれないと肩を叩かれるのよ」
「えっ、肩たたき? あ、もう良いんじゃ無いかって辞めさせられるの?」
「いえ、ずっと階級が上がらないと後輩に使われることになるし気まずい物なのよ。それに階級に応じた退職年齢もあるし、たしか士長はー四十以下じゃなかったかしら。士長で三十の人は居なかったと思うわ」
「みんな三十になる前に退職したんだね、厳しいなー」
「それを気にしないのが海曹候補生、略して曹候って言うの。これは始めっから海曹になる事が確定しているの、制服も違って『士』なのにセーラー服じゃなくてつば付きの帽子で七つボタンなの」
「七つボタンて?」
「大戦中の航空兵が来ていた制服で歌にもある、なーなーつボタンはサクラにイーカーリーと言えば分かるかな?」
「分かんないよ!」
「えー、分かんないの? これって常識でしょ? きょーも飛ぶ飛ぉぶーってやつ」
「・・・・・・もういいから、続けてお姉さん」
「う、うん、今は曹候士てぇのがあるみたいね。どう違うのか分かんないけど多分一緒よ」
「また多分だね。あ、また時間が来たみたいだよお姉さん」
「あらホント、今日も途中で終わりね。まきぐも君が余計なことばかり言うから」
「グッ、・・・・・・はいはい僕が悪いんです。それじゃあみんなぁ」
「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのテロップが落ちる。