表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
132/654

火の玉? それとも工作員?

 日本海を九州へ向かって南下していくと途中韓国の放送が食堂のテレビに映し出されることがある。


 おー、こんな所までとどくんだぁ。と関心した夜のこと、波も殆ど無く風も無い、しかし星だけで真っ暗な中を『まきぐも』は強速12ノットで走っていた。


 私は左見張りでしたが周りにはには貨物船も漁船も居ないので、ノンビリと副直士官とたわいの無い話しをしていました。


 その時! 左20度距離二千か三千あたりに人の頭程度のオレンジ色の炎が燃え上がり、一回クルンと回って消えたのです。


 私は双眼鏡に飛びついて周辺を見回しましたが真っ暗で何も見えません。


 副直士官が、「おい、どうした? 」と聞いてきましたが私は今見たことが信じられず。


「いえ、・・・・・・何でもありません」と答えてしまった。


 だって、・・・・・・だってあの炎は変だった。普通炎は周りを照らす物だ、海面が近いなら反射もするだろう。なのに、炎だけだった。人も船も何も照らさない炎とかあるだろうか。


 この炎を見たのはこれが最初でー、いや、確かー同じように周りを照らさない炎を子供の頃見たことがある。


 あれは私が小学校の低学年の頃、私の家は田舎なので家の中にちゃんとトイレがあるのに、小を使ったことが亡かった。それは畑にまく為玄関横にションベンタンゴと呼ばれる場所があり、そこに貯めていた。


 いつものように夜中、小をするために玄関を出ると小さな畑の向こう側にオレンジ色の拳大の炎が見えた。今考えると大人の腰の辺りの高さで燃えている、だがその場所は昼間焚き火をした場所だったので。


「うわ、こんな時間まで燃えてる」と思っただけだった。


 だが火を消してから数時間、真っ暗な中で周りを照らさない炎は勢い良く燃えていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ