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偶然? 奇跡? 必然?

 その日私はタクシーに乗って呉市内から「まきぐも」が停泊している呉基地へ向かっていました。


 タクシーは交差点で左折レーンに入り止まるりました、ふと横の直進レーンを見るとなんと! 小学校の同級生が車を運転しているではないですかっ。


 私には一目で分かりました、相手も直ぐに気付いた様で驚いています。


 十年以上会ってなかったのになぜ直ぐに気付いたのか、それはー、それは彼女が私の頬を叩いた初めての人だったからです。


 そう、あれは小学校六年だったと思います。私はなぜか覚えていないのですが彼女が思いを寄せるのが荒巻と言う男の子であることを知ってしまうのです。


 そして私は無神経に荒巻君にその事を話してしまった、それに怒った彼女は私のー、クリティカルヒットでした。


 後のにも先にも女性に頬を叩かれた事はこれっきりです。


 そんな名前も忘れてしまった彼女とー、突然であったのです。


 車の窓越しで私は身分証明書を見せて自衛隊に入っていることを知らせようとしましたが、やはり伝わらなかったようです。


 そうこうしているうちに信号が青になり、タクシーは左折してしまいました。


 本当に、数秒間でした。


 彼女は綺麗な大人になり、笑顔が可愛かったです。


 あれから三十年、彼女は……今どこに居るのでしょう。

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