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又も終わりの裏が続きます。

「3」「2」「1」「どかーん!」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「みんなー、ゲンキー? なぜなにじえいたい解説の和美お姉さんだよー。そしてー」


「僕はお姉さんの解説を聞く護衛艦の妖精まきぐも君さー」


「ねえまきぐも君、私思うんだけど」


「おっと、いきなり来たね。どうしたのお姉さん?」


「この番組、自衛隊のことを解説するんだよね?」


「そうだよお姉さんタイトルにも書いてあるじゃないか、なぜなにじえいたいって」


「だけどまきぐも君、私達最近ほとんど自衛隊の解説してないと思うの」


「うっ、そう言えばサイドパイプの解説だけを伸ばしに伸ばしてるね」


「そうなのよ、だから私達はちゃんと自衛隊の解説をー」


「ちょっと待ってお姉さん、それお姉さんのお姉さんが来ていないことに関係ある?」


「ば、バカね、関係あるわけ無いじゃない! 私はこの番組を思ってー」


「フーン、一応信じるけどてサイドパイプが終わったら何かネタあるの?」


「うっ、それはー・・・・・・ど、視聴者から聞きたい事をぼ、募集する、とか」


「無理だね、この番組今まで視聴者からのお手紙一通も届いてないもの」


「えっ! そうなの? それって番組としてヤバいんじゃないの」


「あ・・・・・・そうだね、考えてみるとー、いや、ここは考えたらダメな奴だよ。考えるな、感じろ! てぇ奴さ」


「・・・・・・意味不明なんですけど。まあいいわ考えないことは得意よ。じゃあパイプ最後の『総員』について解説するわね」


「うん、最後かも知れないからガンバ! お姉さん」


「縁起でも無いこと言わないでよ! もう、えーとほら、なに言おうとしたか忘れちゃったじゃない」


「ゴメンねお姉さん、じゃあ総員はどんな時使われるの?」


「そうそう総員ね、よく使われるのが日曜の朝よ。日曜は起床ラッパを使わないの」


「へえ、日曜はラッパもお休みなんだね」


「そうよ。次に多いのが『総員整列』ね、これは何かの行事で艦の総員が甲板上に整列するの。じゃあ吹いてみるわね」


 ホヒヒヒヒ、ホヒーーヒホーー。


「あー、パイプ動かしてズルしてるー」


「し、仕方ないじゃない、これは腹筋を使って震わせるんだけど私腹筋強くないもの!」


「えー、地球割れるくせに強くないなんて」


「だからお婆ちゃんに封印されたって言ってるじゃない! 少し体が丈夫なだけの普通の女の子ですぅ」


「ハハッ、女の子ってーわ、分かった、分かりました、お姉さんは女の子です。だからファイティングポーズをとったまま体を揺らすのは止めて」


「フン、私の華麗なるデンプシーロールをお見せしようと思ったのに残念ね」


「あー! ちょうど時間となりました!」


「あっ、ホントだ。とうとう真弓お姉ちゃん来なかったなー」


「えっ、来るって言ってたの?」


「うん、ずっと前から私の仕事場見たいって言ってたのに、まきぐも君が神崎の叔父様の息子で二代目正義の味方だって言ったら、用意するから先に行ってて、てえ・・・・・・」


「チョット待て、親父は神崎って名告ってたのか?」


「あれ? 言ってなかー、あーはい、すみません今終わります。まきぐも君」


「あ、ああ、それじゃあお姉さん〆ね、みんなー」 


「「バイビーーー」」


 ガタン、と終わりの文字が落ちてくる。

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