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来週はキャラが一人増えるー、かな?

 終わりと書かれたのフリップの裏で話をする二人。


「和美お・ね・い・さ・ん、なんで逃げようとしたの?」


「いや、あのね、まきぐも君がね、ちょっと分からなくなったと言うか、怖くなったと言うかー」


「えっ、僕が? 大丈夫だよ、少し組織の情報を聞き出そうとしているだけじゃないか。それに許可さらてるんだよね?」


「そうなんだけど、許可されてるんだけどー……うーっ」


「じゃあここで誓うよ、お姉さんの所の組織が悪い事をしない限り、僕は一切の手出しはしないと」


「えっ本当に? だつたらー、だったら話してもいいかな」


「フッ、やったー! ありがとうお姉さん。お姉さんのお母さんの話は聞いたので今度はお姉さんのお姉さんの話だね」


「ええ、ちょっと紛らわしいけどー、そうね。じゃあ私の姉さんの能力は時間軸の操作なの」


「それはこの間聞いたよ、具体的にお願いするよ」


「えっと、私は覚えていないんだけど私小さい頃つまずいて手を付いた時地球を割った事があるの。その時にー」


「ちょっと待ってお姉さん、つまずいて地球を割ったって聞こえたけど……」


「あ、うん、私の能力は何でも『破壊』する能力なの。それでねー」


「破壊する? なんでも!? 地球割れてるのか?」


「あーもう、ちゃんと説明するから。それで地球を割った時にお姉ちゃんが割れた地球を違う時間軸に弾いてくれたの」


「何をー、違う時間軸に弾く? そもそも時間軸とは何だ!」


「えーと、お姉ちゃんが言うには世界ここだけでは無くて、枝分かれした沢山の世界があるそうなのよ。そっちの世界へ割れた地球を弾き飛ばすんだって。すると連鎖するみたいにこの世界にも飛ばされた割れてない地球が現れるそうなの」


「じ、じゃあこの地球は元々お前が居た地球じゃないのかよ」


「うーん、どうなんだろ。そこまで聞いてないから分かんないや」


「しかし……、しかし地球を跳ね飛ばすんだから一生に一度使えるかどうかの能力じゃないのか? 一度使ったら死んでしまう様な……」


「いいえ、お姉ちゃんは鼻歌交じりで人差し指一本だけ使って弾いてたわ」


「お弾きかよ! なんて能力だ、だが地球が変わるんだから他にも色々変わったんじゃないか?」


「あ、それはー、一つだけ変わるようになったって言ってたな」


「何が変わったんだ?」


「えっとー、怒んないでね。正義の味方、あなた達が地球が変わるたびに代わっていったそうよ」


「俺たちが? いやその前になんて言った? 地球が変わるたび?」


「あーそれね、私地球を割るのが快感になったと言うかマイブームになったみたいでー、たまーにすきを見て地球を割ってたの。そのたびにお姉ちゃんがピンピン跳ね飛ばしてたからー」


「アラ〇かお前は! で、俺たちが代わるってえ何だ。親父はずっとお前の組織と戦っていたはずだ」


「そうみたいだけど、私達は違うんだって。私達が最初に戦っていたのは白と黒のドレスを着た正義感の強い女の子だったらしいよ?」


「ドレスを着た女? 何だそれは」


「物凄く強かったんだって、そして地球が変わるたびに赤や黄色が増えていって、もう大変だったってお母さんが言ってた」


「テレビみたいだな、白黒からカラーになるとは」


「アハハ、美味い事言うね。その他にも自分で美少女戦士! と名乗る正義の味方が現れたり、最後の方は赤い仮面を被っただけだったり、怪人をパンチ一発で倒したりする男の正義の味方が現れてー最後がまきぐも君のお父さんなの」


「何かい地球割ってるんだよお前は。そうか、元々は違うのか」


「うん、だからお婆ちゃんに私の能力封印されてるの。体が丈夫以外普通の女の子だよ」


「普通ねぇ……。分かった、今度そのお姉さんに会わせてほしいんだが、いいか?」


「お姉ちゃんに? うん、たぶんいいと思うけどー」


「思うけど?」


「いえ、何でも無いわ。じゃあ来週連れて来るね」


「うん、和美お姉さん待ってるからね」


「だからいきなり声を変えるのは止めて!」

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