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悪の組織だったのかっ！

「フ――――ッ」

「どう？　落ち着いた？」

「あぁ、それで質問があるんだが……」

「なに？」

「ライフル弾とかー、玩具のだよな？　痛くないんだから」

「いいえ本物よ。あ、でも目に当たった時は少し痛かったわ。火花散ったし、もうチカチカーって」

「そ、そうか、……大体分かった。口調を元に戻すから待ってくれ」

「うん、深呼吸してー、はい……」

「スーハー、スーハー。……和美お姉さん、もう大丈夫だよ。でも少しキツイからサイドパイプから行こうか」

「えっ、そうね、でも私のお姉ちゃん凄いのよ。なんたって時間軸を操れるんだから。見た目も小学生だし」

「もういいから！　後でいいから、お願いだ……」

「わ、分かったわよ、そんなに縋り付かないでよ。じゃ、サイドパイプね」

「うん、和美お姉さん」

「そんなウルウルした目で見られるとやりにくいんですけど、えっ？　また来週？　ちゃんと始めっからやれ、ですって？」

「ホッ、そ、そうだね仕切り直しだよ。来週始めっからやろうよお姉さん」

「うーん、仕方ないのーかな？　いいわ又来週と言う事で」

「「バイビーー」」

　ガタン、と終わりの文字が落ちてくる。

「なんか嬉しそうね、まきぐも君」

「えっ、そうかな。でもこれで心の準備をちゃんとできるよ。お姉さんの所の組織、侮れないね」

「開店休業中の組織よ。いえ、もうとっくに潰れているから内情を開示してるのよ」

「そうかな、僕が初めて見つけた悪の組織なんだからそう簡単に潰れてほしくないなフフッ」

「……なにそれ、まきぐも君？」