一寸休憩。
「3」「2」「1」「どかーん」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「はい、今週もやって来た! なぜなに自衛隊よ。解説はメイド黒猫娘、和美お姉さんだよ」
「うん、それじゃあ和美お姉さん話を聞こうか。許可は下りたんだよね?」
「一寸待ってよ! まだサイドパイプの途中よ、まきぐも君の紹介もまだじゃない!」
「護衛艦の妖精まきぐも君だよー。これでいいね、さあ、キリキリ話してもらおうか」
「良くないよ! 許可は取れたけど、こーゆーのは本編が終わってからー」
「お姉さんは直ぐ逃げるよね? だったら始めのうちにやっとこうよ」
「うっ、うーん……。分かったわよ、で、先週はどこまで話したっけ」
「覚えてないのお姉さん? だから週末のお酒は程々にってー」
「あーもう、今は毎日飲んでるから関係ないの。飲まないと眠れないのよ」
「え? それは女の子としてどうかなぁと僕は思うよ。睨まないでよ、ぼ、暴力反対!」
「フン、……えーと少しは覚えてるのよ。たしかお母さんの話だったわね」
「そうだよ、厳しいけど普通の母親たってとこまでだったよ」
「あー、思い出した。そうそう、私が学生の頃まで行儀作法や勉強の事で仲が悪かったと言うか、よく衝突してたわ」
「なるほど、だから反発してそんなになっちゃったんだ」
「……まぁ、そんな感じ。それでお母さんの能力なんだけど、隙間使いなの」
「え? 隙間? 隙間使いと言うとどんなー」
「ほら、ビルとビルの間とか人と人の間とかよ。家具と壁の間ってえのが一番多かったわね」
「へ、へー、で、お母さんはその隙間を使って何をするの?」
「武器を取り出すの。ライフル銃や重機関銃、携帯バズーカなんかをね。あ、一度切れた時があってその時はビルの間から対艦用のハブーンミサイル取り出したわね、二連のやつ」
「……嘘、じゃないんだよな?」
「本当よ! ライフルやマシンガンなんかは痛くなかったけど、流石に重機関銃の徹甲弾と炸裂弾は痛かったわ。あ、バズーカも」
「母親から撃たれてたのかよ」
「そうよ、それも近距離で何発食らった事か。もう服なんかボロボロよ、酷いでしょ?」
「あ……、またクラクラしてきた」
「でも今は仲良しょ、もうアンタの事は諦めた。とか言われちゃって」
「良いのか? それで」
「それで次はお姉ちゃんなんだけど、これがまたー」
「待て、待ってくれ。休憩させてくれ。頼む」
「えっ、いいけど大丈夫? 言い回しも自が出て来たね」
「す、少し休めば大丈夫だから……」