結局サブタイ何にする?
「3」「2」「1」「・・・・・・」
「3」「2」「1」「・・・・・・」
「ん? なんかカウントダウンしてるわね、まきぐも君」
「そう? 気のせいじゃない?」
「そうよね、今更よねー」
「3」「2」「1」「・・・・・・」「3」「2」
「あーもう、うるさいわねぇ。ほっといてよ! このまま私達は朽ちて行くんだから」
「・・・・・朽ちてって、それはイヤだな。仕方無い、和美お姉さん始めようか?」
「フフッうん、やっちゃいますか! まきぐも君。題材が一つ残ってるし」
「「それじゃあ気を取り直してー」」
「3」「2」「1」「ドッカーーーン!」
「わーーーい!」「なぜなにじえいたい!」
スタジオが映し出され、和美とまきぐも君が映し出される。
「いやーまきぐも君、久々の出番だね」
「そうだよねお姉さん、僕たちはこのまま忘れ去られるかと思ったよ」
「それじゃあ早速今回のお題、ずっとできなかった『サイドパイプ』について解説をします」
「久々の解説頑張って、お姉さん」
「まっかして、さて、ここに取り出したのがサイドパイプです」
「わお! いきなり実物が出た。へえ、銀色で以外と小さいんだね」
「そうよ、手の平で包み込むように使うからこのサイズなの。だいたい十二センチぐらいかしら」
「パイプと言うだけあってタバコを吸うパイプみたいな形だね」
「うん、サイドパイプはね、ちょうどタバコを詰める所が肝心なの」
「小さくて丸い鈴みたいだね、あ、上に穴が開いていて平たく潰されたパイプの端がその穴の上に乗ってるね。そっかぁ、これで音が出るんだあ」
「そうなの、空き瓶に口をつけて、ボーーッて鳴らす感じかな。だけどさっきも言った様にこの小さな穴が問題なの」
「えっ、タマの上に開いている穴が?」
「そう、この穴は物によって形が違うの」
「ええっ! 量産品なのに?」
「うーん、なーんか手作り感がハンパないのよねぇ。楕円形だったり四角だったり、穴自体がズレている物まであるの」
「えー、そんなんじゃー」
「うん、気を付けないとちゃんと鳴らないのを買っちゃったりするのよ」
「うわぁ、それヤバイね」
「今はそんなことは無いと信じてるわ。それで次は吹き方なんだけどー、あらー時間が来たみたいねー」
「あっ、本当だぁ。じゃあ次回に続く、だね」
「それじゃあみんなー」「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちる。
「あー、久しぶりなんで緊張したー」
「へー、お姉さんが緊張ねぇ。それはそうとお姉さんの実家の設定はどうなってるの?」
「設定とか言わないでよ、十年前に廃業した秘密結社で家族が特殊能力を持っている設ー」
「今設定って言いそうになったろ?」
「言ってないもん! 事実だもん! それを言うならまきぐも君だって二代目正義の味方という設定じゃない」
「うっ、いやこっちこそ設定じゃ無い! 悪の組織が見つからなくて開店休業中だったんだ」
「・・・・・・でも、見つけちゃったね。どうするの?」
「どうしようか・・・・・」
「「うーーん」」