お茶目な私。
総監部付の護衛艦が私の住所だった時、熊本の家族にイタズラしたことがある。
それはー、それは稀に二三日の休暇を貰えた時はタマーに熊本へ帰っていたのだ、その日も休みが貰えたので熊本に帰ると家族に話していた。
しかし私は当日電話で「帰る事ができなくなった」と家族に伝えた。
家の近くの店に置いてある赤電話で、お店の人が不思議そうな顔をしてるのを覚えている。
そう、実はもう近くまで帰っていたのだ。このまま家に忍び込み朝を待って父や母を驚かそう、と考えたのだ。
フム、田舎だけあって玄関に鍵が掛かっていない。私はソッとドアを開け玄関に入り込む。
父と母はテレビを見ている様だ、私はそのまま階段を上がり自分部屋へと入り込んだ。
ただ誤算だったのが私の部屋がテレビがある部屋の真上だったことだ。
布団を出したりしている音に気付いてしまったのだろう。父が下から声を掛けて来た。
「おい! 誰かいるのか!? 出てこい」
予定変更、仕方ない。
私は自分の部屋を飛びでしてー。
「パアー、私でしたー」と姿を見せた。
相当警戒したらしく父は片手に木刀を持っていた、失敗だった……。
だがこの後、夜は玄関のカギをちゃんと掛ける様になった。メデタシメデタシ?




