どうなんるでしよう、誰か教えて下さい。
「3」「2」「1」「ドカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
スタジオが映し出され和美とまきぐも君が映し出される。
和美は両手を顔の位置でブンブンと振りながら。
「ヤッホー、和美お姉さんだよー。みんなぁ元気に勉強してるかなー」
まきぐも君は体を揺らしながら。
「人は生きてる間ずっと勉強するんだなぁ、と思っている妖精のまきぐも君だよー」
「えっ、一生勉強続けるの? 私学校出てから一度も勉強してないよ?」
驚いたようまきぐも君を見る和美。まきぐも君は和美を見上げて。
「だろうね、お姉さんを見てれば分かるよ」
「グッ、まきぐも君はどうなのよ。勉強してるの?」
「僕は妖精だから勉強の必要はないんだぁ」
「あー、ずるーいー」
「そんなことより、次の解説考えてきたの?」
「え、ええ、もちろんよ。次解説するのはーサイドパイプー、の予定だったけど変更して『旗』にするわ」
「えっ、旗を解説するの? 旗って日章旗みたいな奴?」
「そうね、あれは自衛艦旗ね。自衛隊には旗はそれこそ星の数ほどー、とは言わないけど沢山あるの。それを一つ一つ解説するのは大変だから『指揮官旗』を解説するわ」
「指揮官? そうすると偉い人?」
「うん、偉い人がこの艦には乗ってるぞーって周りに知らせる旗ね」
「へー、何種類あるの?」
「大体六種類ね、階級が下の方から解説するわね。一番下が一佐で隊の司令が乗ってると揚げられる旗よ。白地に赤でサクラが真ん中に一つ描かれてるわ。一番良く見る指揮官旗ね」
「国旗みたいだね。一佐は昔で言う大佐だね、そうなると次はー」
「次は海将補ね、これが上がっているところは滅多に見られないでしょうね。これも白地に赤いサクラで横に二つ並んでるの」
「将官になると艦には殆ど乗らなくなるのかぁ」
「ここからは実際観艦式以外で艦に上がっているのを見たことが無いわ、と言う事で次は海将旗なんだけどこれも白地に赤いサクラでー」
「あー、今度は横に三っ並んでるんだ」
「いいえまきぐも君、今回は△なの」
「三角形?」
「うん、サクラが三角の辺に並んでるの海将旗は。で次が海上幕僚長でー」
「分かった! 今度は四角だ」
「フフーいいえ、横に四っ並んでるの」
「えー、なんでー」
「それだけじゃ無いのよ、サクラの下に黒い錨のマークが付いてるの」
「えーサクラに錨って、好きだねぇ。まぁ伝統なのかな」
「伝統なんでしょうね。それで次が防衛大臣の旗なんだけどー」
「フッフッフッ分かるよ、横に五個なんて並ばない、六角形だっ!」
「正解! でも今度は色が違うの」
「えっ、色が? うーん、白地に赤だったから逆の赤地に白?」
「ブッブー、紫色の旗に金色のサクラよ」
「ゲッ、何だよそれ」
「そして最後が内閣総理大臣の旗なんだけどー」
「うーん、普通に考えて縦に三個ずつ六個並んでる? 同じ色で」
「ブッブッブー不正解、サクラは金色で同じ色なんだけど五個のままで、下地の色が藍色暗めの青になってるの」
「・・・・・・もういいよ。終わりで」
「あら、ふてくされちゃって。可愛い」
「そ、そんなんじゃないから」
「はいはい、この他にも自衛艦には色んな旗が積まれているの。その旗で艦どうしお話もできるのよ」
「へー、今度その解説もしてよ」
「うっ、お姉さん・・・・・・少しお腹が痛くなってきたから今日はここまでにしましょうね」
「・・・・・・へえ、なるほどね。いいよ今日はここまで。それじゃあ」
「「バイビーー」」
ガタン! と終わりのテロップが落ちてくる。
「じ、じゃあ今日はこれで・・・・・・」
「おう、お疲れさん」
「えっ、いいの? 帰っても」
「腹が痛いんだろ? 早くトイレ行って踏ん張ってこいよ」
「えっ! いや、そんなことはーもう、言い方がー」
「なんか濃い話しになりそうだからな、お前が話したいときでいいよ」
「・・・・・・そう、じゃあお言葉にあまえてー失礼します」
「おう、・・・・・・行ったか? よし、つけるぞ。和美の住所な、存在しない架空住所だったんだ」