七年間の体験記
どうも、第三群二十一隊です。
似たような題名と似たようなペンネームを何処かで見た、と言う方もいらっしゃるでしょうが……。
それは幻です! 幻影です! チョットした気の迷いです!!
……と、言う事で海上自衛隊物語(昔の)を始めたいと思います。
基本的にこれは体験談です。体験談に加えて、もし実際にこうなっていたら……、と言う奴を加えて行き当たりばったりで進めて行こうと思っております。
まず最初は、表に出すな、と言われた事からです。
いや、もう何べんもネットには書いているのですが、改めて検証してみましょう。
あれはそう、三十年も前の出来事……。
私は護衛艦「まきぐも」に乗艦していました。
トン数約二千トン、武装は三インチ連装速射砲(手込め)アスロック、ボフォース、短魚雷、ソ連の潜水艦を主な敵として想定した護衛艦です。
その日は大規模な訓練が予定されていました。
使い古された護衛艦を三群の護衛艦でボコボコにして沈めよう、という作戦です。
詳細は先ず、陸上から対艦ミサイルを発射した後護衛艦が射撃訓練をして、止めに潜水艦の魚雷を使う作戦です。
我々二十一隊は「やまぐも」「まきぐも」「あさぐも」で構成されていました。
艦番号は113、114、115です。
作戦海域は日本海のF海面、標的艦が錨で固定されていたので、それほど深い海ではないようです。