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祈り
今はただ旦那さんからの連絡を待つ事しかできなかった。
すっかり冷えきった体で風呂場へ戻った。
シャワーを終え、リビングの旦那に先程のやり取りを報告した。
ただ事ではない空気が旦那にも伝わっていて、スマホゲームをやめて私を待っていたようだ。
「どういう事?死んでたの?」と旦那が聞いた。
「縁起でもない事言わないでっ!亡くなってたなんて言ってないよ」
旦那は、すまなそうな顔をして、間を置いた後「どういう状況だったんだろうね?風呂でカミソリを持ったまま、滑って転んだとか?それで誤って手首を切ってしまった。みたいな?」と推理していた。
「わからない。でも、私と会う約束をしてたんだから自殺じゃないのは確かだよね」と私は言った。
旦那さんからの連絡をひたすら待った。
今の私に出来る事は祈のる事だけだ。
(お願い。どうか回復して、また元気な顔を見せて)
時刻はもう23時をまわっていた。
今日はもう連絡来ないだろうな。




