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能ある狼は爪を隠した  作者: 音月 無異
1 落ちたメモは拾えずに
3/9

室内探索

いつの間にか眠ってしまっていたようだ

上にある小さな窓を見る

何故か窓の外は暗く夜のままだ

一体どういう事なのだろう……

何か不思議な力でも働いているのだろうか

すると、


「皆様おはよう御座います 一度初めの広場に来て下さい」


と、謎の声

一様時間としては七時のようだ

扉を開け、通路に出る

通路は少し肌寒く、何処か暖かい部屋とは少し違う

いつもの癖で左右を確認する

確認する必要は無いはずなのに、確認してしまう

ガチャっという音が鳴った後、誰かが此方に顔を出した


「あ、おはよう」

「おはよう こうさん」


一番奥の部屋から此方へ歩いてきたこう

広場に向かいながら少し雑談をする


「あおさんは、夜寝れた……?」

「普段は知らない所だと寝れないんだけどね、何故か凄く長い時間寝ていた感覚だよ」


普段、知らない所では全く持って寝る事ができない

これは、小さい頃からそうで修学旅行の学校の宿泊行事でもすぐに寝る事は出来なかったのだ

昨日は妙で本当に気がついたら寝ていた

起きた時の寝付けなかった時の感覚もなかったのだ

それは彼女も同じようで、二人同時にこんな事が起こるのかと少し妙な気持ちになる


「あ、遅いよ〜! おはよう!」

「みな早いんだね」

「まぁ、早めに起きる習慣が根付いてしまってな 六時前には起きてしまうんだよ」


それぞれ、朝の談笑をぽつりぽつりと開始する

その時間も束の間、謎の声が聞こえてきた


「皆様改めておはよう御座います 今日からゲームがスタートとなります

 一回目の会議午前九時から、それまでの時間は自由にこの敷地内を探索していても構いません 十分前になりましたら報告します」


と、淡々と告げられる

此処からどうするべきか、少しばかりの沈黙が起こる

俺は、その沈黙を破るようにしゃべった


「部屋、見てまわっとく?」


このままずっとこの部屋に居るのは正直言って気が狂いそうでたまらない

此処に居るよりは、移動して何か考えていた方がいいかもしれない


「それは、そうだね」

「なら、男女に別れていきましょう」


と、十六夜が提案する


「それもそうだな」

「俺も、それには賛成」


初めから異性と一緒に探索するよりは、同性と一緒に言って少しでも友情を深めといた方が良いだろう


「じゃあ 僕こっち行きたい!」

「いいよ」


れおは、行きたい場所に向かっててくてくと走って行った

こういう時に何時も場を和ませてくれるのは、こういう子なんだろうなと実感する


「じゃあ、また此処に集合しよう」

「そう、だね」


そう他の三人組にそういうとれおについて行った

後ろにとみさんもついてきているのがわかる

少し言った先でれおは歩き始めていた為、大人の歩きで追い付く事は簡単だった俺達が来たのは、さっきの広場の北側

この館に入る時の同じくらい暗い

目が慣れて来ているから初め入った時よりも見やすい

すると、れおが口ずさむ


「ここ、本当に不思議な場所だね」

「そうだね」


様々な不思議を俺も感じてきた

この館は何処か違う気がする


「此処から別れ道みたいだな 両方とも、ドアがあるっぽいけど……どっち行くんだ?」

「ん〜……直感で左!」


れおの考えに進んでいく

ドアが一定間隔で置かれている通路その通路を三人の足音だけが、一定のリズムで響く


「あれ……此処だけドアの色が……」

「本当だ」


黒い思われるドアの中、一つだけ赤色の扉

なんで、此処だけこうなって……


気がつくと、無意識にドアノブに手が置いてあった

一度、開けてみる

キキイッと耳を塞ぎたくなる音がする

この音、そんなに好きでは無い

開けた先は、闇の中 何も見えない


「電気とか……あったり…………」


手探りで部屋の周囲の壁に手を置く

すると、少し凸凹した所を見つける

恐らくこれがスイッチなのだろう

試しに力を入れてみると、部屋は数回点滅を繰り返し光を灯した

何だか昔の電球のようだ

祖母の家もこんな感じだった

LEDの様な眩しさは無い


「げほっ……かなり埃っぽいな」


部屋の中は埃が充満していて、独特の匂いが広がっている

全く開けてこなかった実家のクローゼットの匂いに似ている

整理をしていなかった俺が悪いのだがな


「悪いけど、俺は埃がアレルギーで入れないんだ……入るんだったら二人で入ってくれないか?」


くしゃみを堪えながらとみが話す


「あ、そうなんだ」

「じゃあ僕達でいこう!」

「そうだね」


俺達はとみさんを置いて部屋の中に入った

部屋は恐らく子供部屋なのだろう

ぬいぐるみがベットの上に整列している


「僕のお部屋みたい」


小声で言ったつもりなのだろうか

俺にははっきり聞こえていた

れおさんの部屋の様……?

なぜ、小声で言ったのだろう


内装はベットに本棚、クローゼットに机

ごくごく普通の内装だ

その全てに、埃が被っていて長年使われていなかったのだろう

本棚には沢山の本が並んでいる

全部してる本だ

ミステリーからホラー、ファンタジーまで様々な本が入っているがどれも単行本だけだった

気難しい本ばかり並べられている本棚は子供部屋としては異質な部分だった


「これ、シャーロック・ホームズだ」

「知ってるの?」

「うん!僕この本好きなんだ」


シャーロック・ホームズが好き

かなり渋いな

俺も、小学校時代はミステリーやホラーの本ばかり読んでいたっけ?

読むのが好きで、図書館の本コンプリートする!

とか言っていたっけ……

そしたら、俺も余りれおさんと違いがないかもしれない


そのまま部屋の中を物色していく

俺たちが動く度に、溜まりに溜まった埃が舞い咽そうになる

でも、この館の情報を少しでも取り入れたいのだ

何か、此処に人が住んでいた記録でも何でもいい、日記とかが見つかるととてもいいんだけど……そう簡単にいく事はないだろう


引き出しを一つ一つ開けていくと一番最後の引き出しに黒いノートを見つけた

手に取りよく見てみると子供の様な字でDAYSと書かれている

一瞬黒ちDの頭文字だけでデスノートかと勘違いしてしまった

これは初見では皆引っかかるのでは?と頭をよぎる


「何かもつけたの?……何これ、デスノート?……じゃないか」


あおが手に取ったノートを見て全く同じ勘違いをするれお

そうだよね、そうなるよね と俺は共感する


「中開いてみよ!」


れおにそう言われ、試しにノートを一捲りする

中は、拙い文字で日記が書かれていた

中は掠れいて、全くもって読む事は出来ない

やはり、かなり古いものなのだろう

触った感覚も新しい本や俺の持っている本と全く違った

和紙……という程ではないが、ページを捲る一枚一枚の音が聞いた事もない様な音をしていた


「あ」


ページをめくっていくと、ひらっと床に何かが落ちた

拾って確認すると、どうやらそれは紙切れなようだ

紙切れにはこの館の地図と思われるものが書いてあった








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