我が妻は護国の乙女
同期の桜と永久にあろう
固き誓いの気高さと
軍服姿の麗しさ
思い出すたび目が潤む
強く優しく美しき
護国の乙女に誉れあれ
軍務に励んだ妻と我
寄り添う時は少ないが
正義の誓いを重んじる
互いの心は通じ合う
慈愛と誇りを胸に抱く
護国の乙女に誉れあれ
愛する貴方と国の為
手柄を立てて見せましょう
出征前夜に微笑んで
語った決意を忘らりょか
神州日本の明日守る
護国の乙女に誉れあれ
万歳三唱の停車場で
父母と愛夫と幼子に
感謝の想いは忘れぬと
説いた微笑に涙なし
慈愛の想いで銃担う
護国の乙女に誉れあれ
勝利収めし戦地から
無言の帰還を遂げた妻
列車の窓から乗り出した
莞爾の笑顔が見納めか
愛する者の為に逝く
護国の乙女に誉れあれ
誉れの家を訪れる
陸軍士官が偲ぶのは
戦地における我が妻の
忠勇慈愛の語り草
数多の絆を育んだ
護国の乙女に誉れあれ
我が子よ母は御社に
立派に咲いた桜花
我が子よお前も母のように
皆に好かれる人になれ
死しても想いは永久に
護国の乙女に誉れあれ