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9話 強化されたスキル

 私は鳳凰族のミシル。

 我々の一族は亜人の獣人族から差別されている種族である。

 理由は単純である。

 獣人族、鳥類の中で1番魔物に近いとされているからです。

 腕を切り落しても一晩で再生する驚異的な再生能力。

 それが我々の一族を苦しめる要因になりました。


 再生能力に目をつける研究者に捕まれば自由とはおさらば。

 他にも拷問の好きな人に捕まっても終わりです。

 永遠と苦しみ、死ぬ事も出来ず、ただ苦しむ生活を送るのです。


 我々は隔離された小さな里で暮らしていました。

 のどかな森の恵みを頂き、生きている事に感謝して慎ましく生きていました。

 そんな中です。


 獣人族の同じ鳥類、鷲族の長が来ました。

 そして、今後の関係として長の子を番とする条約を結びました。

 長の次女である私はそれに選ばれました。

 我々鳳凰族が再び同じ仲間として受け入れられるのはとても素晴らしい事です。


 家族や同胞はとても悲しい顔をしていました。

 私を売るようでとても嫌がっていました。

 でも、これで鳳凰族が獣人族の鳥類として受け入れられると言うのなら、私は別に問題なかったのです。

 どんな事をされても。


 でも、少し予想とは違いました。

 鷲族の里は既に人間に占拠されており、鷲族の自由を約束させる為に生贄を用意したようです。

 そう、それが私。


 奴隷の烙印の呪術を私は受けました。

 この程度なら再生して治せる、そう思っていたんですが、体内の魔力を操れないようにする魔道具マジックアイテムで私の再生能力は止まりました。

 自由を制限された私はとある奴隷商人の元に行きました。


 正直、その人はキモかったです。

 同胞からも綺麗と言われている私の体を見る度に鼻息が荒くなるのです。

 いつ、どんな目に会うか想像すると怖くなりました。


 ですが、その前に私は買われました。

 とある商業ギルドのギルドマスターに。

 一応まだ商品としての価値である私はある程度の教養を受けました。

 そこで友達も出来ました。


 これは当たりだと思いました。

 3食頂けて、教養も頂けて、ずっとこのまま居たいと思っていました。

 そんな中、私と私の友達含めた全員が移動となりました。


 鉄格子の檻の中で船に揺らされてかなりの日にちが経ちました。

 そして、下ろされて出会ったのは黒いフード付きコートを羽織っている女性と、白衣を着ている女性、そしてその中央に居る男の子。

 珍しい黒髪でした。


 噂では人間の中で黒い髪は悪魔の子と言われていると聞いています。

 この3人の仲を見ると、それはないように感じます。


 他にも怖い動物、ラオと言う動物と魔物であり知性の低い筈のスライムが居ました。

 その中でも、私の思いは1つだけでした。


 同胞にまた会いたい。


 これから前と同じような人生を送れるか分かりません。

 3食寝床付きで教養があるかも分かりません。

 正直、怖いです。逃げたいです。

 でも、杞憂に終わりました。

 寧ろ、知識に関しては意味が分かりませんでした。


 元素記号とやらを暗記させられたり、日周運動等も教えて頂きました。

 この場所は目に見えない場所で文明が凄い勢いで発展している事を知りました。

 火薬、人を簡単に滅する事を可能にする危険な粉。

 私達はミサさんと言う最初の印象は怖かった人に色々と教えて貰いました。

 生きる術、戦い方、そして知識。

 他にもミオさんからも教わりました。

 ミオさんはまだ小さめの猫又族、ハナタにだけとても甘いです。そして怖いです。


 エルフは回復魔法ヒーリングマジックを得意とします。

 エルフであるピナはミオさんの話にとても興味を示していました。

 私には分かりませんでしたが。


 そして我々の主、ガイア様からは「住人設定していい?」と訳の分からない事を言われました。

 断れる訳もないので当然「はい」と答えました。


 ここに来てから思ったのは、数少ない野菜であるジャガイモが食中毒を起こさずに食べられると言う事でした。

 びっくりです。

 そして、ここでは木の実の名前は変わるようです。


 みかんはとても甘くて美味しかったです。

 私は不敬と分かっていながらガイア様に相談しました。


「ここが、発展したら、その。故郷に戻りたい、です」


「あ、うん。分かった」


「⋯⋯」


 私の覚悟を返して欲しいと思う程に軽い返事でした。

 ガイア様との生活は驚いきの連続でした。

 普通は育たない季節や期間で作物が育ち、虚空から道具を取り出す。

 1人1人に寝床もくれました。


 前の主でも我々は奴隷で他にも沢山居ました。

 寝る時は薄い布。それでも贅沢なんですが。

 ですが、ここでは柔らかい寝袋で寝れるのです。

 贅沢です。


 優しい先生や主に恵まれた私達は、心から忠誠を誓うにそう時間は掛かりませんでした。

 ただ、それでもちょっぴりラオは怖いです。

 そして、スラは倒したいです。


 そして、私の中⋯⋯と言うか我々奴隷グループの中で1つの共通認識が出来ました。


 ガイア様に仇なす者は容赦なく殺す、と。


 ミサ様の教育の賜物ですね。

 私は総合格闘技が上手いと言われ、そして他にもある程度出来る事からガイア様の専属メイド的ポジションになりました。

 他の皆の視線が痛いですが、ミサ様からも太鼓判を押されたのです。

 なので私は、この命を持ってしてもガイア様をお世話する事を決めました。


 ◇


 奴隷が増えてから数10日が経過している。

 奴隷は皆、とてもたくましく成長している。

 そして住人が10人を越えて【フロンティア・マスター】の性能が上昇した。

 まず、編集と言う能力スキルが手に入った。

 これは、とても便利である。

 1度置いた物を移動したり、欠損部分をクラフトポイントを使って修復したり出来る。

 うん。便利。


 そしてクラフト可能の物も増えた。

 1番ありがたいのがこれである。

 家、であった。

 小屋から進化し、焚き火が消えた。

 家は小屋からレベルアップさせると100ポイント、1から作成すると300ポイント必要とする。


 大きさは小屋を少し大きくして、子部屋が2個あるタイプだった。

 2階はない。

 そして、お風呂、洗面台、キッチン、等が設置してあった。

 寝袋も家の中にあって、前と同じポイントできちんとクラフト出来る。

 ただ、シングルベットと言うのが増えている。

 必要ポイントは150である。

 ま、当分ベットはおわずけなんだけど。


 水はどうやって居るのか聞いたら、井戸から出しているらしい。

 トイレもミサ達の世界仕様となっており、最初は使い方が分からないで戸惑ったが、今は問題ない。

 ミサ達の世界には魔法が無いらしいが違う文明の発達があるんだなと、再び思い知った。

 風呂も火の魔石と水の魔石を駆使して出すのでは無く、自動で沸かしてくれるらしい。

 ボタンを押すだけだ。


 ミサとミオを抜いた僕達はびっくりだよ。ほんと。


「いやー文化的で最低限度の生活っぽいのが出来るようになったあ!」


 ミサがとても喜び、ミオがひたすら水を出している。


「水道代やガス代がなく、キッチンが使い放題とは、異世界様々だな」


 とか言っている。

 うん。分からない。これから慣れていかないと。

【フロンティア・マスター】僕達の世界のスキルの筈なのに、性能がミサ達よりな気がするよ。

お時間使わせ申し訳ないです。ありがとうございます。誤字報告感謝致します。

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