8話 外の交易が本格化した
ラオは恐竜だけど、一応住人扱いである。
商人とのと引きから20日が経過していた。
「ふむ。この世界の文明的に花火で行けると思ったが、違ったか?」
「だいぶこの生活にも慣れたなぁ」
「お主は噂よりも冷血な奴じゃなくてアタシはびっくりしてるよ」
「そうか?」
2人は井戸から手に入る水で体を洗っていた。
「「はぁ。風呂、入りたい」」
そして今回は300のポイントを使っての建造を行う。
立ち会い人的な立場で皆がいる。
さて、何が出るか。
「建造、300」
青色の光が現れて中から出て来たのは、液体だった。
「ども皆さん。わたくしスライムでありんす」
そう固体のような液体は敬礼をして見せた。
さらに、言えば目玉のようなへこみがきちんと存在する。
口なのだろうか? 目の下辺りがパクパクと動いている。
にしても⋯⋯小さない。
本で読んだ最弱クラスのスライムである。
「スライムか。ミサ」
「そうだな。魔物は倒さないとな」
「ちょっとお待ちを! わたくしめっちゃ役に立つ!」
「へぇ、どんな感じに?」
「ふふん。何か錆びたナイフとかありませんか?」
ミサが懐から愛用しているナイフを取り出した。
オークを倒しまくって鋭さが無くなり今では使っていないナイフである。
そのナイフに手?を伸ばして掴み、口の中に入れた。
「「「「⋯⋯?」」」」
「むちゃむちゃ。ペッ」
吐き出したナイフは地面にカランと落ちる。
それをミサが掴んで、シュッと近くの枝に振るう。
スパン、と枝が切れて落ちる。
「わたしく、物の修理を得意とします!」
「修理ってゆーか強化じゃね?」
まさかそこまで切れ味が良くなるとは思わなかった。
特に今回も何かが増えるって事はなかった。
スライムも名前がないとの事で、何かを付ける事に決めた。
「スラでどうかな?」
「ふんすぅ。安直すぎますが、まぁ良いでしょう」
それからミサがスライム、改めてスラを抱えて小屋へと行った。
他にスラが出来る事は無いようだった。
ミサ曰く、修復と言うよりも強化に近いらしい。
確かにあそこまで簡単に木の枝が切れるのはびっくりした。
「ふむ。きちんと爆弾も強化出来るようだな。スラ、なかなか使えるではないか」
「ギャア!」
「あぁそうだな。ラオも使えるぞ」
「ギャア!」
なかなか賑やかになったな。
うん。こう言う生活も悪くない。家族の事や昔の事を忘れてのんびりと過ごす。
ただ、帝国でもお世話になった人はいる。
その人達に挨拶も出来ずここに流されたから、それだけは悔いだな。
「100で恐竜、300で魔物か。なかなか面白いなぁ。住人が1万人でも行ったら建造し放題だな! クハハ」
建造をするとミオが本当に活気づく。
ラオも2日掛けて能力調査を行った。
魔物を食べる事の可能なラオの力は、吸収だと言っていた。
食べた対象の身体能力を一部吸収出来るらしい。
もしかしたら能力も手に入れたり出来るかも、とミオが言っていた。
ラオの成長も楽しみだ。
「ガイア殿おりますかー?」
この声はナカサさんの声である。
皆で外に出ると、「わぁ魔物だああ!」と尻もちをついて居た。
その、ごめんなさい。
「中に上がってください」
「あ、こりゃあどうも」
出せる物は畑で取れた木の実や井戸の水である。
木を削って何とかコップが作れた。
「いやはや。船で来たもんでね。地図も無いで結構大変でしたわ。ハハハ。それで花火の事なんですが、最高ですわ。特に子供に人気でしたね。貴族からも高評価でした。ですので、最初は金貨100枚で取引しようと思いまして」
き、金貨100枚だって!
「それって、どのくらいの価値ですか?」
「ガイアも分からないんかい!」
「ま、聞いた話の帝国では他国との取引も無いようだし、共通通貨の価値なんて分からんか」
「えっとですね。銅貨3枚でこのリンガが変えます。武器は日常品の基本的は銀貨、金貨はより高価な物を買えますね。銅貨100枚で銀貨1枚。その他も同じような感じです」
「ふむ。つまりかなりの金だな。まっておれ。今作る。スラの力も使えば良い感じのが出来る。頼んでいた物も使うぞ。どうせ値段からは引いているんだろ?」
「それりゃあ」
花火に使う素材を船から持ってくるナカサさん。
それと火薬をクラフトして花火を作成して、スラで強化する。
全部で6本ある。
「たったの6本ですか」
「すみません。クラフトポイントが足りなくて」
「よく分かりませんが、作れないと言う事は分かりました」
「うむ。流石に住人が足らんかった。金貨40枚でいい。聞いた話的に多分金貨は100万くらいするだろ? なのにそんなに取るのは良くない」
「40枚は取るんだな」
「手数料とその他諸々含めてだ」
と、言う訳で多分かなりの金を手に入れた状態になった。
花火も渡したのだが、ナカサさんは船からまた新たな物を持って来た。
いや、自立歩行しているので物では無い。
見てわかった。そうか、これが船出来た理由か。
「奴隷」
奴隷、契約すると主人に絶対服従の生物道具である。
帝国では当然のように雑用を行っている人達でもある。
ただ、ナカサさんが持って来た奴隷は貧相な見た目ではなく、普通な感じだった。
全員亜人であるけど。
亜人、人類の人間以外の種族を指す。
「これを交易の印と言うか、これからも良い関係を築きたいと、ウチの商業ギルドのマスターがプレゼントするようです。そして、この度自分はこの島の住人であるガイア殿との交易を一任されました。よろしくお願いします」
「こちらこそ」
「プレゼントに奴隷って、趣味わっる」
「この世界では普通なんじゃないか? ガイアも平然としているしな」
にしても、人が多い。
整理しよう。
白狼族 シラハ
鳳凰族 ミシル
エルフ ピナ
猫又 ハナタ
影猫族 アミノ
影猫族 ミネ
である。
「鳳凰か。なんか合成だな」
にしても、なんで皆女性なんだろうか?
火薬のせいでクラフトポイント使いまくったし、寝袋どうしよう。
教育とかもどうしよう。
「ガイア、教育は美沙に任せると良い。美沙はスパイとしての教育を受けているから、色々と出来る」
「そうだな。お姉さんの任せなさい」
「⋯⋯ありがとうミサ! 頼んだ」
「おう」
その間に僕達は亜人の皆の食事を用意する。
ラオが居れば動物を狩るのは簡単だ。
「鹿を発見。ラオ、頑張って!」
「ギャア!」
鹿を捕まえて皆の元に帰る事にする。
まずはクラフトポイントの問題をどうにかしないとな。
花火に建築、はは。大変だ。
あ、住人登録しないと。
建造した者はすぐに住人になるが、それ以外は住人登録しないといけない。
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