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4話 オークの実物を見る

「ふむ。つまりガイアには武芸の才能は無かった訳か」


「そう。はっきりと言われると、辛い」


 それからミオがこんな事を行ってきた。


「で、開拓するにしても目標はなんだ?」


「目標?」


「そうだ。村を目指すのか国を目指すのか、そしてこの場所が1番特徴となる産業をどうするのか、考えておるのだろ?」


「「⋯⋯」」


「そうか。そうかそうか。アタシが間違ってた。聞いた感じこの世界は魔法によって発展している。アタシ達の世界で言うと⋯⋯」


 ミオ達の世界の話させれても分からないんだけど。


「車は馬車や竜車になる。飛行機は飛行生物などになっている訳だ」


「そうだな」


「よく分かんないや」


「そこで、だ。アタシは飛行機を推奨する。他国や海を渡っての取引は船か水生生物、そして飛行生物だ。だが、飛行生物で持てる量、そして人、その全てを上位互換で行ける。アタシ達の世界で出来なかった飛行船等も作れるだろう。魔法があるのだからな」


 ダメだ。話に付いて行けない。


「さて、そんなのはどうせ未来の話だ。おいガイド」


 ・なんでしょう。


「アタシが住人になって増えた物は?」


 ・火薬、手榴弾、手術室、初級回復ポーションです。


 なんか色々と増えている。


「手術室? よく分からんな。それは建物じゃないだろ?」


 ・はい。

 ・病院を作る為に必要な中間素材的な感じです。

 ・一応クラフト可能の欄に記載しておりますが、クラフトは不可能です。


「そんな面倒な。で、食料は何がある?」


「ここら辺で取れた木の実です」


「⋯⋯それだけか?」


「はい。そうですが?」


「なんだその、当たり前じゃないですか? って言う感じの顔は。美沙は美沙でどうしてそんなに順応しておるのだ。お主もここに来て数時間だろ」


「まぁ。別に私あっちに未練ないし」


「いいのかそれで?」


「寧ろあんたはあるのか?」


「あるわ! 大ありだわ! こちとらまだ爆発出来ていない場所や人がおるのだ! さらにだ、まだ開発途中の爆弾のあったのだぞ!」


「物騒な」


 それから僕達はオークの場所に向かう事にした。

 魔物には体内に魔石と言う石がある。

 魔力との親和性が高く魔力を貯めておく事が出来たり、マジックスタッフ等の素材にも使われたり、燃料にもなったりする。

 オークはFからSSSまであるランクの中でC級の魔物だ。

 拳サイズの魔石は取れる。


「だいたいいくらの値がつくんだ?」


 ミオが質問して来る。

 なんやかんやで皆で行く事になったのだ。


「そうですね。上等の物で銀貨3枚です。オークは初心者脱却冒険者と呼ばれるCランクの冒険者が倒せる相手ですから、そこまで値は貼りません。他の素材も使えませんしね」


「済まない。アタシに銀貨の価値を言われても分からぬ。そうだな? ごくごく普通の一般市民が買うような家の値を言え」


「私は特に物価に興味ないァ」


「お主もアタシも望む金は手に入る立場だったからな」


「分かりません」


「なぬ?」


「え?」


「僕が居た場所では実力主義、どんな事でも強さが1番で正義です。強い人は陛下から家、地位、金が貰えるんです。逆に、生産職はある程度の名家のみが作る仕事に就けるんです。一般市民は生産系スキル持ちは帝国では生きて行くだけでも精一杯なんです。逆に戦闘系ならある程度の生活は保証されます。命の危険はありますが」


「くだらない国だな。そんなのいずれ国民が離れて行く。そんなで政治⋯⋯絶対王政か。全く古い考えだな」


「勝って奪う。ほんと古いな。⋯⋯あれ? じゃご飯とかどうなるんだよ? 肉とか野菜とか」


「勝って、手にした土地に負けた国の人達を奴隷として働かせています。帝国の国民はそこで働けません。寧ろ働きたくないでしょう。農業イコール奴隷の仕事、そんなバカみたいな考えが広まって賃金は発生しない。食べられる食事も貴族の食べ残し等の残飯です」


「「⋯⋯」」


 2人が静かになってしまった。

 どうしようかこの空気。

 た、確かミサがここら辺でオーク達を倒したって事だったよね。

 だけど、居ない。


「ミサ、ここだよね?」


「うん。間違いないね。まだ血の臭いが残ってる」


「ミオさんは何か分かりますか」


「色々教えてくれた例だ。アタシの事も澪と呼ぶが良い。そうだな。死体は運ばれたじゃないか。血を引き摺った跡がある」


 辺りを見てもそんなのないように⋯⋯いや、あった。

 草に隠れて見にくいが、確かに血痕があり、引き摺ったように奥へと進んでいた。

 よくこんな見にくい所を見つけたもんだ。


「ガイア!」


 ミサが飛び出して僕を抱えて離れた場所に跳躍した。

 びっくりした僕は「あああ」とよく分からない声を漏らしてしまった。


 だけど、そんなことより僕がさっきいた場所に大きな斧が振り下ろされていた。

 影が出来、見上げるとオークが居た。

 話で聞いていたのと全然違う。

 なんてでかさだ。

 2、3メートルはあるぞ!


「ふむ。一体のようだな。なかなかの大きさだ。美沙よ。ここは1度アタシに任せてくれないか?」


「お前、戦えんのか? 医者なんだろ?」


「言い忘れていたな。アタシは二重人格だ。医者としての人格と、爆発魔の人格がある。そして、超記憶症候群ハイパーサイメシアだ」


 は、ハイパーサイメシア?

 なんだそれ?


「それ、今関係ないだろ」


「まぁ確かになぁ。だけど、アタシの目はお主の動きに付いて行けた事を忘れぬな。さぁ来いアタシにお前の弾ける音と肉と骨が飛び散る姿を見せてくれぇ!」


「ガアアアア!」


「⋯⋯うん。無理。交代だ美沙。アタシがガイアを守ってやる。安心しろ。アタシは子供は好きだからな。行ってこい」


「だらしっな! ちょオーク来てるし! シャーない。暗殺者でも暗殺者以外で対象を殺してやるよ!」


 ミサが高速でオークへと接近して行った。


 ミサがオークへの接近し、オークは持っている大きな斧をミサへと振り下ろした。


「遅い遅い!」


 横にステップして躱し、オークの腕へと飛び乗り駆け上がる。

 オークは斧を持っていない左手を自分の腕に叩きつけるように振り下ろす。

 ミサは加速してそれを避けて顔まで近づいた。


「まずは、右目!」


 何処からか抜いたナイフを右手で逆手持ちし、左手で押すような構えを取り、オークの右目に突き刺した。

 グリン、と回転させて引き抜き地面に着地した。


「がアアア!」


 オークは苦しみ、右手で右目を抑え、斧は左手で持っている。

 指の隙間から血が流れている。


「うーん。別に目潰しする必要無かったかな?」


「あいつ、アタシに狂人狂人連呼していた癖に、十分すぎるくらいあいつも狂人な気がするが⋯⋯まぁ良いか」

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