19話 サムライとやらを建造
残り数日、いやぁ速く来ないかなぁ。
確実に勝てると自信がある戦なんて、なんて最高なのでしょう。
「姫様、大変です!」
「どうしましたか?」
「フレアガン、花火等を流してくれた島なんですが、そこの当主が、パワフル帝国の有力貴族の息子、いえ元息子らしいです」
「⋯⋯なんの冗談ですか?」
「冗談ではありません」
「夢ですか?」
「現実です?」
「殺して良いですか?」
「おやめ下さい」
はぁ最悪なんだけど!
まじで意味わかんない。なんなのそれ?
なんで敵対してる帝国の人と取引してたのよ!
ふざけんな!
でも、フレアガンって使えるし武器にもなるし、花火も武器になる。
なのにそれが帝国の人との取引ってさぁーなんか罠があるかもしれない。
もしなくても私達が勝ってしまい、関係が悪くなったら貿易が無くなってしまう。
そうなると損害がそこそこ出て来る。
フレアガンや花火と言った道具はこの国では生産出来ない。
国民からも人気のある花火を無くす訳にもいかない。
それにあの島はいずれ大きくなる。
そう考えると仲良くして起きたい。
「1度、私が出向く必要がありそうですね。戦争の経過をお父様方に報告してからにしますか」
◇
数日後。
クソが。
武器が揃わないまま戦争が始まってしまった。
こうなったら魔法をメインで戦うしかない。
大丈夫、質はある!
そう思っていた。
だが、あれはなんだ?
赤色の光が兵士に向かって放たれた。
激しい光に寄って目潰しされ、光の到着地には高熱があるようで、皮膚が溶けていく。
しかも、その光のせいか、相手の連携が上手く、言葉がないので詠みにくい。
なんだ、これは!
相手の連携、謎の魔法、武器が少ない現状。
我々は敗戦して自国に戻った。
そして俺は豚に呼び出された。
「これはどう言う事だ! 貴様は我に恥をかかせたのだ! それ相応の罪があると思え!」
そう告げられた。
ふ、ふざけるな!
第一なんで武器が間に合わなかったんだ!
それが悪い。俺は悪くない!
武器を作れなかったアイツらが悪いのだ!
1度出向く必要があるようだ。
◆
島はそこそこの広さがあった。
しかし、中央のダンジョンくらいにしか魔物は居ないようだった。
いずれ、冒険者達がここに来る事も考えてみようかな?
さて、今のポイントで何が出来るかな?
農場を作成する事にする。
農場には牧場が数個出来る。
さらに、ビニールハウスの畑を2つ設置する。
強化はぼちぼちしておこう。
動物はこの島の動物を捉えて柵の中に入れる。
強化を施せば動物達の体調も問題ないだろう。
スキル持ちも居るしね。
製鉄所と縫製所をクラフトした。
これで新たな職場が完成した。
強化も施しておく。
製鉄所には安全性、縫製所は創作性を向上させる。
まだまだ開拓が足りないけど、ポイントがカツカツだ。
この島も活気づいて欲しいけど、まだまだ足りない。
だけど、今の住人たちは笑顔が多いから、嬉しいな。
さて、今日も新しい建造をしよう!
「ガイアさまガイアさま! また新しい人来るの?」
「うん。そうだよ」
子供が寄って来たので相手する。
「ガイア様」
「何かな?」
女の子が話し掛けて来たので、目線を合わせて話す。
「大きくなったら、わたしを、お嫁さんにしてください」
「あはは。う⋯⋯ッ!」
な、なんだ。
背中からの威圧と言うななんと言うか、怖い!
女の子が泣いて逃げてしまった!
「ち、ちょっとニュクス! ミシル! それに影にいるミネ! 何してるのさ!」
「ガイアお兄様は私のです!」
「ガイア様に近づく虫を排除しただけです」
「⋯⋯」
「はぁ。怒るよ?」
影からミネが顔だけ出す。
「「「ごめんなさい」」」
「さっきの女の子にも謝って来なさい!」
「「「はい」」」
僕はミサを連れて離れた場所に移動する。
建造をしようと思う。
「建造、1000ポイント」
虹色の激しい光が辺りを照らし、中から出て来たのはポニーテールの女性だった。
「侍だね」
「サムライ?」
袴姿に⋯⋯確か刀だっけ?
刀を腰に構えて建造された。
「これは、現代の人じゃないな」
「む? ここはどこだ。俺は修行をしていた筈だが?」
「お! 俺っ子か。珍しいね」
「⋯⋯臭いな。貴様。一体何人殺った?」
「あちゃー同類かな? じゃあ、聞くけど、⋯⋯お前は今まで食べて来た米の数分かるの?」
「問答無用。外道は生きる価値無し!」
「ガイア、離れてろ。こいつは強いぞ」
僕は離れた場所から見守っている。
◇
俺は甘百合美穂。
男して生きて、相棒である妖刀、月の眼を使って外道を排除していた。
俺の時代には我欲の為に汚い事をしている輩が多かった。
それを我は沢山殺していた。
俺の体は不運にも女だった。
同じような業種の男を婿にし、子を産み、跡を継がせる。
用無しになった男はどうなったのかもう、覚えてない。
そして今、訓練をしていたら、目の前の景色、周囲の雰囲気、そして目の前の人を大量虐殺したであろう女と戦っている。
こいつの使う武器は短い、短刀か。
射程、そして経験の差が物を言う命の取り合い。
「おい、小僧。この女は危険だ。さっさと離れろ!」
「え、まって」
分からないが、小僧を守る為にもこいつを殺す!
縮地法を使っての歩行。
高速で接近して月の眼を振るうが、横に避けられる。
刃の向きを変えて、振り上げる。
「と、危ない」
後ろに下がり、それを躱す。
短刀を使っての戦いをする奴は何人も見た。
だが、こいつは只者では無い。
「懐からかなりのさっきから殺気が感じるぞ」
「分かっちゃう? いいよ。見せてあげる」
懐から取り出されたのは鉄の塊。
だが、俺を一撃で殺せるであろう殺気を感じる。
相手の視線、そして漏れ出る殺気。
目線が分からない。本人から殺気を感じない。
流石、と言うべきか。
「ドン!」
轟音と共に鉄の塊が飛んで来るが、これなら斬れる!
「ヒュー。あなたこれ見るの初めてだよね? すごーぃ。なら、これは? レールガン式!」
相手の鉄の塊を放つ鉄の塊から青い稲妻が走る。
さらに殺気が増す。
「笑ってんねんね」
「最近は、雑魚ばかりの外道を排除するだけだった。己の力を全力で使い、戦える事! これ程武士にとって最高な事は無い!」
俺は、いつの間にかこの闘いを頼んじていた。
「あと、言っとくけど多分私もあんたと同じだよ」
外道を狩る狩人、だから人の死が感じられるのか。
外道でないのなら本当に闘いになった。
俺は嬉しぞ! さぁ、楽しもう!
「この闘いを!」
「じゃあ、これを受けきりな!」
ドン! と大きな轟音と共に青い閃光が俺に向かって走った。
月の眼 夜中、悪を執行する者を誰かが見ている。




