18話 メタトロン建造
あれから21日が経過していた。
建造の飽和状態は無くなったけど、リクトさんからは増やしていない。
理由としては純粋にクラフトポイントと、働ける場所がないからだ。
アパートも10個、階層を増やした状態での物を作り出し、全ての人を収納可能になった。
血の繋がりが無くても、部屋をシェアして貰っている。
例えば騎士の人達が同じ部屋的な感じだ。
今は他の設備も欲しいので我慢して貰う。
「ガイア様の為なら幾らでも」
そう言って貰えるのは本当に助かった。
ミサが「気持ち悪」と言っていた。
次に肥料を作成して畑に巻いてみた。
農具も作った。
これで畑はクラフトしなくても広げる事は出来るだろう。
編集の力で場所は幾らでも変えられるしね。
アパートもしっかりと位置を決めている。
ミサやミオ、ザコ曰く日照権と言うのがあり、日光が当たらない建築は違法らしい。
その点も気をつけながら、この島のルールが必要だなと思い始めた。
次に鍛冶場をクラフトとした。
リクトさんに仕事をプレゼント⋯⋯道具や素材がない。
「いやまぁ、ナカサさんから貰ってるし、問題ないやい。スラと協力すれば良い刀が作れる! すまんな! 刀しか作れんで。ガハハ」
ごめんなさい。刀ってなんですか?
残り1000ちょっとポイントは放置かな。
さて、今日やる事は既に決まっている。
この島全域の調査である。
と、その前にニュクスと僕のスキルを使った建造をする。
ニュクスのスキルは死亡後1分以内の人を悪魔に、ニュクスに全てを捧げる覚悟をした人を天使にする力がある。
そして、僕の建造の力を組み合わせる事により、天使か悪魔を建造する事が出来る。
どうしても試して起きたい。
神話に存在する悪魔と天使を本当に造る事が出来るのか。
悪魔や天使と言う事でミサも本気だ。
ピナ以外の亜人、戦える亜人は全員来ている。
「行くよ」
「はい。ガイアお兄様」
「建造、1000ポイント!」
「天使悪魔創造!」
虹色の光を最初に放ち、徐々に金色に変わって行く。
そして、中から純白な翼と黄金の輪を頭に浮かばせている⋯⋯小さな女の子が現れた。
翼は2メートルくらい、天使の輪だろうか? それも立派だ。
でも、本体は130センチくらいの小さな女の子。
髪の毛は銀髪で瞳は金色だ。
「汝が我をここに呼んだのか?」
「え、た、多分?」
「なんだそれは? くだらん。下界に興味はないのでな。天界へと帰る。⋯⋯あれ? おかしいな? あれあれ? な、なんでだ! なんで! なんで、天界との繋がりが切れている? た、魂は! 我の魂は⋯⋯天界にあるのか。良かった。じゃない! どう言う事だ! どうして人間如きに我が召喚され、さらに定着されておるんだ! 貴様、何者だ! 冥界の使者か! 許さぬぞ! 貴様如き弱者なんて我の力にかかったら⋯⋯あ、あれ? 我の武器がない! なんで! ヘファイトス様が作ってくださった武器が無い! なんで、どうして! こ、この! だが我の力があれば武器など⋯⋯お、お前らどんだけでかいんだ! 我は数十メートルはあるしん、ちょ⋯⋯我、小さい!」
なんか1人でブツブツ言っているんだけど。
身長僕も150センチで小さい方だけど、この人よりかは大きい。
なんだろう?
視界がぶれて。
「あれ?」
「おい! ガイア!」
ミサが抱き抱えてくれる。
柔らかくも暖かい。そして筋肉が硬いも逞しい。
意識が、どんどん薄れ、ミサ達の声が遠くなって行く。
ニュクスの心配そうな顔がやけに記憶に残る。
数時間後、僕は目覚めた。
目を覚ますと、ミサが目元を赤らめ、ミオが安堵し、亜人達は全員泣いている。
ニュクスが抱き着いて泣いている。
家の外からは住人達の安堵の声が聞こえる。
「な、何が、あったの?」
「ガイア、落ち着いて聞け。お前は、死んでいた」
「⋯⋯へー。⋯⋯はい?」
「意識もなく、血も止まっていた。呼吸もだ! 完全に死んでいた状態だった」
それって、なんで? でも、僕は生きている。
「さて、その原因をこの我が教えてやろう。汝が死んで無い事を知っている我が。そして、それを教えてやっても信じてくれない薄情者達の為にな。取り敢えず、このロープ解いてくれ」
この女の子、天使の言葉を聞く。
話せば話す程に僕の天使像が崩れていくが、気にしないでおく。
なんでも、この幼女の名前はメタトロンと言うらしい。
この地上の世界に定着させる為に肉体を小さく弱くなったらしい。
その影響が僕に及び、僕は生死をさまよったらしい。
「ま、生死をさまよった奴は格段と強くなる。もう1回くらししておくか?」
「メタトロンと言ったな、それは冗談か?」
「一瞬で首にナイフを突き立てるか。この我でも見えなかった。我がそこまで弱くなったのか、それともお主が化け物なのか。ああ冗談だ。数ヶ月休まないといけない。すぐにまた天使を召喚してみろ。体が目に見えない粒子クラスまでバラバラになって死ぬ。そしたら我は天界に戻れるかもだがな⋯⋯冗談だからナイフを突き立てるな。怖いんだお前は本気でやりかねない目をしている」
ま、僕は無事だった訳だし。
メタトロンの事は取り敢えず⋯⋯天使って神話の生物で目立つし、住人達に変な印象を与えたくない。
よし、アミネさんの所においておこう。
「ほう。ダンジョンの中か。それはダンジョンを発展させたら我の望む空間が作れるな。よかろう。我は最終兵器と思ってくれて良い。天使としての力は全然使えるからな。ただ、お前に逆らえないような呪いが掛かっているから攻撃出来んが。汝名前は」
「ガイアだけど」
「き、貴様! 不敬だぞ! ガイア様の名前を使おうなんて! 死に値する! そっちの妹の名は!」
「ニュクスです」
「はーい? ニュクス様の名前を使うなんて!」
ガヤガヤしていたけど、ミサが連れて行ってくれた。
アミネさんと仲良くしてくれると良いんだけど。
さて、島の外周を回って土地を把握しよう。
作図が得意なスキルを持つ人と一緒に、ラオ、ミシル、ニュクス、護衛にエキドナとシラハで行く事になった。
僕とニュクスはラオに乗って移動する。
「ガイア様に役目を貰って皆に嫉妬されそうです」
「そこまでかな?」
「そうですよ。我々にとって、死にそうな所にガイア様が手を差し伸べてくれたんです。我々にとってガイア様は神様なんですよ。ニュクス様にも感謝しています。ガイア様が島流しにされたと聞いた時は絶望しましたかが、ニュクス様のおかげで何とかやれてます」
「そですか。それは、良かったです。ニュクスもありがとう」
「いえ。ガイアお兄様がしていた事ですから」
僕は住人達の声に応えられるように、これかも精進すると、改めて決意を固めた。
クラフトポイントもっと欲しい。
話が進まないですね




