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第3回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞

雪だるまが始めた恋物語

作者: 黒銘菓

第三回なろうラジオ大賞応募中です。

 ○月○日 気温2℃ 天気:雪

 結構雪が積もって歩き難い。部屋に入った時の暖かさが染みた。

 帰りに雪だるまが作られていたからその辺の枝と葉っぱで飾った。よりそれっぽくなった。


 日記を書き終えて布団を敷く。

 明日も早い。湯冷めしない内に寝てしまおう。

 安アパート特有の不安を感じるドアのチェーンロックと鍵を確認。非常用持ち出し袋もある。庭側の窓は閉まってる。あと、廊下側の窓も閉めた。

 布団に入って電気を消して、意識は直ぐに落ちていった。


 「夜分遅くにすいません。よろしいですか?」

 目覚めた理由は寒さではなく声だった。

 暗闇の向こう側、ドアの覗き窓の向こうに誰か居る。

 布団の温もりに別れを告げて覗き窓で外を覗くと、そこには雪だるまが立っていた。

 「ふぁっ?」

 やべー、夢だこれ。

 雪だるまが異様に熱っぽい目でこっち見てる。

 しかもモジモジ動いてる。夢だこれ。

 「あなたにこうして貰った雪だるまです。

 恩返しに参りました。」

 「あ、間に合ってます。」

 布団を被っていざ現実。大丈夫、タンスにぶつけた小指の痛みは感じない!

 「そうおっしゃらず、私、見た目に反して情熱的なんですよ?」

 何か聞こえるが無視!

 「……はしたないかもしれませんが、少し、失礼します。」


 声の方を向くと、ドアの隙間、ドアの下の部分から白い何かが見えた。

 白い何かは外から押し込まれてくる雪で成長し、形を作る。

 がチャリ

 ドアのロックを外し、雪だるまを飾っていた枝と葉が差し出される。

 「恩返し、させて下さい。」

 冷気を滾らせて、家に入ってきた。

 「戦略的撤退!」

 非常用持ち出し袋を手にして窓へダッシュ!

 サンダルを履いて外へ!

 「お待ちになって。」





 「成田へ!」

 タクシーに乗った。

 「ハワイへ!」

 飛行機に乗った。

 「ALOHA」

 着いたよ常夏の国、ハワイへ!

 ここ迄来れば雪は来れまい。


 とんとん

 肩を叩かれた。

 背中がゾクリとした。

 「私にあんな(枝と葉で飾った)事をした責任、取って下さいね?」

 目の前にはどろどろにとけた雪だるまがせまってきて


 「ギャーヽ(;゜;Д;゜;; )!!」

 目が覚めると、アパートの一室。

 掛け布団を蹴飛ばしたのか、寒かった。

 「夢かよ……なんだあれ?」

 「どうかしました?」

 「いや、独り暮らしのアパート住まいさんに雪だるまが押しかけ婚姻を迫ってくる夢を見たんだよ。」

 「まあ怖い。さ、布団を掛けて、明日も早いんでしょう?」

 「あぁ、ありが、とう……?」

 雪だるまが隣で寝てた。








 「ギャーヽ(;゜;Д;゜;; )!!」

 ジャンルはホラーか、ラブコメか、ファンタジーか。

 ジャンルはどれなんだろうかと正直に言って困惑しながら投稿しております。

 ここまで読んで下さった方としてはどの分類ですか?教えていただければ幸いです。


 感想、評価、レビュー、ブクマ、宣伝お待ちしています。

 本作が大賞になると、ラジオで下野紘さんがこれを音読して下さる可能性が上がり、そうするとラストの悲鳴が二回、(CV:下野紘)で聞けます!

 高評価お待ちしています!(姑息なマーケティング)

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[一言] 自分の中では、ホラー(コメディ)です!
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