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萌えは世界を救う  作者: 降木星矢
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王子様

「あっ、二人ともお帰りなさ〜いっ。あら?それにリアスも久しぶり〜」

 店の扉を開くと真っ先にカオリママが迎えてくれた。

「どうもお久しぶりです」

 リアスさんは慣れた様子で店のカウンターに座ったので、どうやら常連というのは本当だったらしい。

「最近見なかったけどどうしたの?何か大きな仕事でもやってるの?」

「えぇ、そうなんですよ。最近少し女性をターゲットにした変質者集団が出てきてまして……」

「まぁ、それは大変ね。そういえばエリもこの前変な人達に絡まれたって言ってたけど……」

「えっ、そうなんですか。実はさっきも……」

 なんとも仲良さげに会話を始めた二人を横目に、俺は店の奥にダインさんがいないかのぞいてみる。

 だけど店は開いてないので厨房にダインさんの姿はなかった。

「まぁ!またタイチ君が助けてくれたの!タイチ君はエリの王子様ね」

「ちょっ、ママ!何言ってるのよっ」

 何やら店内で盛り上がっているようだったけど、何やら俺が入っちゃ不味い空気を感じながらそそくさ上の階に移動してしまおう。

「そうなんですよ。話には聞いていましたけど、タイチ君すごく強いんですよね。是非うちの衛兵団にスカウトしたいぐらいですよ」

「いつも旦那にしごかれているからねぇ。どうするタイチ君?冒険者を諦めて衛兵団になってみたら?」

 かと思っていたらカオリママに声をかけられてしまい、立ち止まる羽目に。

「い、いや、俺はあくまで冒険者になりたいので……」

「そうよっ。タイチは冒険者になるんだから駄目よママ」

「あらあら残念ねリアス」

「そうですねぇ。もったいないですけど仕方ないですね」

「す、すいません……」

 衛兵団も悪くはないと思うが、堅苦しいイメージがあってやっていける気がしない。

 ただでさえ前の世界では引きこもりニートだったからな。

「それでエリ達はどうしたの?今日は帰ってくるの時間がかかるって聞いてたけど」

「あっ、そうだ。ママ達に聞きたいことがあったのよ」

「ん?何かしら?」

 エリの話じゃ、家の本はほとんどダインさんが集めてきたと言っていたからカオリママは知らなさそうだけどな。

 まぁでもそこら辺はエリに任せよう。

 この家にお世話になってしばらく経つが、やっぱりまだ普通に話すのにはぎこちなさが残るからな。

「この本の作者を探してたんだけど、こんな本はないって本屋に言われたのよ。ママはこれどこで買ったか知らない?」

「あら?その本は……」

 エリが出してきた本を見たカオリママは何か気づいたように声を出す。

「ん?どうしたんだい?」

 しかも視線をリアスさんに向けたものだからさらに謎だ。

 だけどリアスさんはエリが持っている本を見て反応を示した。

「おっ、その本は懐かしいね。まさか僕が作った本がまだ残っていたとは」

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