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萌えは世界を救う  作者: 降木星矢
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鎧の男

「タイチィ……」

 男二人を一気に倒して油断してしまったせいで、エリが人質にとられていることに気づかなかった。

 くそっ……、まさかここまでしてくるなんて……。

 相変わらず異世界の治安は悪いな、おい。

「さぁ、大人しくしていろよ?大事な女の顔が傷つくぜ?」

「ひっ」

 男は醜悪な笑みのままエリの顔にナイフを当てる。

「わ、分かった!分かったから何もしないでくれ!」

 元はといえばあいつ等のせいだが、ここまで荒事になってしまったのは俺のせいでもある。

 もっとうまく立ち回れたらよかったと後悔したところで後の祭りだ。

 ……とにかく今は一刻も早くこの状況をどうすかを考えないと。

「それであんた達は何が目的なんだよ?」

「あぁ?お前には関係のないことだ。だからお前はさっさと失せなっ」

「くっ……」

 これは話し合いもまともに出来る状態じゃないな……。

 かといってこのまま引く訳には絶対にいかない。

 エリを見捨てる選択肢なんのはまずない。

 だからとにかくこの状況をどうにか打破すべききっかけがないか注意深く探るが。

「ほら!さっさといけよっ」

 周りの男共かナイフを構えてここから去るように言ってくる。

 どうする?速攻で攻めるか?

 いや……、いくらステータスが高くてもこの距離でエリを傷つけるに助け出すのは難しい……。

「ちょっとこんなことしてどうなるか分かっての!?」

「お前は黙っていろっ!」

「ん〜っ!」

 そんな状況で、エリは必死に抵抗するように叫ぶが、男がそれを黙らせるためエリの口を抑える。

 ……このままだと不味い。

 その光景を見て俺はなんとしてでもエリを助けなければ思い、いてもたってもいられずに腰にさしてある短剣を抜き取る。

「一応言っておく。死にたくなければすぐにエリを解放しろ」

 短剣を敵に向け、俺は静かに忠告する。

「はぁ?お前自分の立場が分かってないようだな?」

 しかし男共はそんな俺言葉など聞く耳を持たない。

「そうか、なら……」

 俺は覚悟を決め、神からもらったチート武器を構える。

 これを使えばエリを救える。

 ダインさんにはこれを使うことはあまりおすすめされなかったが、エリを助けるためだ。

「じゃあいくぞっ!」

 手加減はするが、恐らく死人が出てしまうだろう。

 そんな覚悟をして、俺は足に力を入れる。


「――何をしているっ!」


 だがその直後、男達の背後から声が響いた。

 そしてその瞬間に、エリを人質にとっていた男がその場にうずくまる。

 男の背後には鎧に身を包んだ一人の男性が立っていた。

「くそっ!やばい!衛兵だっ!お前達行くぞっ!」

 男達はその姿を見て表情を一変。

 倒れた男を担いで慌てて逃げ出してしまった。

「大丈夫だったかいエリ?」

「あっ!リアスさんっ!ありがとうございます!」

 鎧の男はエリに笑いかける。

 どうやら二人は知り合いのようだった。

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