表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

第参話:衝撃

この辺までが前置き。

どうやら俺は小説の中の話と思っていた異世界へ、呼び出されてしまったようだ。



それだけならまだいいんだが…………


「ちょっと、お前!聞いてるの?」

……コイツだ。

「ったく、うるせぇな!

急に訳わかんねえとこ呼び出しといて、いきなりキスしろってどんな意見だ。」



この世界はどうやら16歳に成る年――ここでは成人だそうだ――その歳で契約者を呼び出さないといけないらしい。

で、その契約法がキスだとさ、なんかなかったか?そういうの。

まぁよくある話ではあるが。

「口付けの契約がイヤなら、他の手もあるけど。」

「どんな手だ?」

「一発やるのよ。」



……………あほか……


「断る。」

「じゃあどうやって契約すればいいのよ!」

知らねぇよ、だいたい契約しちまったら最後、呼び出したやつが契約解除しない限り解けることはないときた。

「ようは家来になれってことじゃねぇか。」

「いいえ、下僕よ。」

「……………。」

あきれるよ、まったく。

「……ところで、お前、俺の質問に答えろよ。」

「お前じゃない。

炎珠(エンジュ)真手(まなて)煉火(れんか)よ。

で、質問ってなんだっけ?」




…………コイツ……。

「ちゃんと答えろよ?

誰ってのは今聞いたからいいとして、ここは何ていう惑星で、何ていう国のどこだ?」

「いっきにしゃべんないでよ、こんがらがるから。」

やっぱりアホだコイツ。

「まず何ていう銀河系で星の名は?」

「ライザニア銀河のマージア星よ。」

聞いたことねぇな。

「この国の名前は?」

「マージア国よ、まぁ外れの地方だけど。」

「星に国は何個有るんだ?」

「3つでしょ?何言ってるの?」

当たり前のように言ってくれる。やれやれ。







とりあえず自己紹介がまだだったな。

おれの名前は紅善蒼魔(あかよしそうま)

出身地、地球の日本、大阪。

だが、しゃべり方は標準語?に近い。



で、さっきからあほ発言丸出しのこいつ。

炎珠(エンジュ)真手(まなて)煉火(れんか)

どうやら俺をこっちの世界に呼んだ張本人らしい。

俺を面倒事に巻き込みやがって。




「んで?」

「え?」

「俺を元の世界に戻せよ。」

「……あの〜、」

「………なんだ?」

いやな予感がする。

「呼び出す方法は習ったんだけど、還す方法、習って無い。」

「っっ、なんだとおおおおおおおおお!?」

長々と引っ張ってすいません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ