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第一章 1話 懐かしい部屋
「・・なさい、起きななさい緋色」
母さんの声が聞こえてくる、ここは天国か?いや、まだ母さんは死んで無いぞ?
「起きななさいあきと、入学式間に合わないよ」
入学式と言われ、飛び起きるあたりを見渡すと自分の部屋にいる。ただし小学生の頃の部屋に
『え?』驚きで変な声が出た僕を見て母さんは
「小学生になるから一人で寝るって言ったの忘れたの?そんなことより早く起きて、入学式に間に合わないよ」そう言って部屋を出ようとする母さんに『母さん入学式には凛達と行くの?』
本当にこれが小学校の入学式なら凛達の家族と一緒に行くはずだ
「そうよ、だから早くしなさい朝ごはん抜きになっちゃうよ」『うん』そう言いながら母さんは部屋を出ていった
本当にこれが小学校の入学式の日なら全然間に合うそう思うと涙が溢れて出てきた
『間に合う、今からなら間に合うんだ!』
そう言いながら溢れて出てくる涙を拭いていた
数分が経ち落ち着いて周りを見渡しながら
『懐かしい、まだ綺麗な勉強机何も無い本棚本当に小学生の頃に戻ったんだな』そう言いながら着替えようとするが服が無く下に置いてあるようだ
『下に行くか』