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異世界の叔父のところに就職します  作者: まはぷる
第五章 回想編
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夜語り終わりて

 叔父もさすがに飲み過ぎたらしい。

 もう夜明け間近ということもあり、語り終えると同時に畳で寝入ってしまった。


 だらしない叔父の寝顔を眺めつつ、嘆息する。


 実家での大宴会の後、叔父の過去に以前から興味があって、これを期にとせがんでみたのだが、想像以上に濃密な時間だった。

 叔父は酒を飲みつつも、身振り手振りを交えて、詳細に話してくれた。

 

 ただ、冒険者となってからの活躍や『辺境の勇者』と呼ばれるに至った経緯などは、大幅に割愛されていた。

 たぶん、本人が気恥ずかしかったからだろう。


 俺としては、若かりしき日の叔父やリィズさんのことが聞けて、満足だった。


 実際、リィズさんの変貌ぶり(変貌前ぶり?)には驚かされた。

 過去の無頓着っぷりから現在の家事の匠となるに至るまで、どれほどの苦労があったことだろう。

 機会があれば聞いてみたいが、教えてくれない気はする。むしろ、昔のことをバラした叔父が怒られそうな気がしないでもない。


 ちなみに、話の最後のほうは、後日、リィズさん本人から聞かされたことらしい。

 きっとリィズさんのことだから口止めはしていたはずで、これも漏らしたら怒られそうだ。主に叔父が。


 飲むのも忘れていたビールはすっかり気泡もなくなり、ただの苦い水と化していた。


 俺は伸びをして、叔父の隣にごろんと横になった。


 さあ、明日は家に戻らないと。


 窓の外はすでにほんのり明るくなっていたが、とりあえず少しでも眠ることにした。


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◇こちらもどうぞよろしく!◇
手違いでスライムとして異世界召喚された訳ですが
お気軽?スライムライフのはじまりです

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