真っ赤な日曜日
【この作品は「夏のホラー2018」用の作品です。】
※この作品はフィクションです。登場する人物や背景、時代構成は実際にあるものとは一切関係ありません。
どうも、アロマジャケットです。
たまには違う視点で書くのもいいと思います。
ホラー作品は初めてですが、どうかよろしくお願いいたします。
それでは、どうぞ。
みなさんは、カレンダーを見たことはありますか。
まあ、見たことないほうが少ないでしょう。
家のあらゆる場所にカレンダーはありますよね。
ちょっと、近くにあるカレンダーをよく見てください。
「日曜日」のところです。
赤い文字になっていませんか?
一般のカレンダーなら日曜日の日付の数字が赤くなっていると思います。
なっていないのなら、今回のお話を聞く意味がないでしょう。
そうです。今回お話しするのは「なぜ、日曜日が赤くなっているのか」です。
外国のカレンダーでも日曜日が赤くなっています。
カレンダー自体は16世紀ごろからあるのですが、日本に伝わったのは19世紀ごろだと言われています。
さて、そんなカレンダーですが、日曜日が赤くなってしまったのはある出来事があったからです。
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イタリア諸国
カトリックが栄えているこの国では、カレンダーに用いているグレゴリオ暦がすぐに浸透された。
それから数十年たったころの話である。
そこにとある村がある。
村には可愛い姉妹がいた。
姉は「チェリー」という名前で、今年で10歳になる。
妹は「マリー」で、7歳になる。
村には子供が数少ないため、村人全員が二人を可愛がっていた。
土曜日のお昼。姉妹二人は両親に連れられて「おじいちゃん」のお墓へ行った。
今こうして、この村で過ごせることも、温かい家でくつろげることも、すべておじいちゃんのおかげだと、パパから言われた。感謝の気持ちを込めて拝むように言われている。
墓地には、規則正しく白色の十字架が設置している。
小さい文字ではあるが、ちゃんと埋葬されている方の名前も書いてある。
結構立派なところである。
姉妹二人はここに来ることを嫌がることなく、むしろ毎日遊びに行きたいくらいであった。
「ほら、チェリー、マリー、早く帰るよ」
パパが二人に言う。
「え~もうちょっとここで遊んでたい」
「だーめだ、ここは遊ぶ場所じゃないし、ここにいる方たちに迷惑になるじゃないか」
「ここにいる?誰もいないよ」
チェリーが辺りを見渡しても人影一つも無い。
「地面の中でおねんねしているの。ほら、お前だって寝ているときにドタバタされたらうるさくて眠れないだろ。それと同じだよ」
「ふーん」
チェリーは分かったような分かっていないような返事をした。
「あれ、マリーは?」パパが見渡す。
こーこ、と後ろからママの声がした。
マリーはママに抱かれてスヤスヤ寝ていた。
「この子、歩きすぎて疲れちゃったみたい」
ママはそう言いながら、マリーをパパに渡す。
「そうか、じゃあなおさら早く帰らないと。ほら、行くよチェリー」
「え~」
「帰ったらママがおいしいアップルパイを焼いてあげる♪」
ママが指を立てながら言った。
「え、ほんとぉ!帰る帰る!」
そう言って、チェリーは家に向かって走り出した。
「おいおい、転ぶなよ!」
「フフフ、元気な子だね」
パパとママは笑いながら歩いた。
その日の夜。
2階からチェリーが泣きながら降りてきた。
パパは本を読んでいたが、すぐに気づいて本を閉じた。
「どうしたんだ、こんな夜中に!?」
「グスン……あのね、……おじいちゃんの……おじいちゃんのね……グスン」
「……お、おじいちゃんの?」
「ペンダントが……グスン……なくなっちゃった……グスン」
「おじいちゃんのペンダントって、あの青いのでしょ!お墓に行ったとき首に下げていたじゃないか」
「それが帰ったら無かったの……」
「落としたんじゃないのか!?」
「あれ、大事なものなの!!!」
「どうしたの~……。こんな遅く……」
ママがキッチンのほうからやって来た。
「チェリーが、おじいちゃんのペンダントを墓地に落としてきちゃったんだって」
「私、いまから取りに行く!」
「だめよ、チェリー」
ママが恐い顔になる。
「どうして、大事なものなのに」
「今こんな真っ暗な時に、外に出たらいけないの」
「でも……」
「いい、日曜日の午前0時になると、あそこの十字架が赤く染まるの。そしたら、そこにいた生きている人間を、死者が死の世界に道連れするのよ~!」
「え~……」
「へえ、そんな話があるんだ。俺も初めて聞いたよ」
パパがキョトンとした顔で話す。
「私のおばあちゃんから言われていることよ」
「へ~……」
チェリーは泣きじゃくりながら、俯いていた。
それでも、それでも……、と言っている。
チェリーにとって大切なものであるということは、両親に十分に伝わった。しかし、だからといって、行かせようとはさせなかった。
「チェリー、悪いけど、今晩は諦めなさい」
パパが面と向かって言う。
「そうよ、パパの言う通りだわ。早く寝ないと、明日教会に行けなくなっちゃうでしょ。さ、お部屋に戻りましょ」
そう言って、ママはチェリーにハグをした。
「……おやすみママ」
「おやすみなさい、チェリー」
ママはチェリーの額にキスをした。
「……おやすみパパ」
「おう、おやすみ」
そうして、チェリーは自分の部屋に向かうため、2階に上がった。
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「……お姉ちゃん、何しているの?」
半分寝ているマリーがチェリーに聞く。
「ペンダント、探しに行く」
「でも、さっきママとパパから外に出たらだめだって……」
「だけど、大事なものなのっ!」
「お化けがでるよ」
「大丈夫。灯りを持っていくから暗くないよ。ほら、お化けって明るいところは苦手なんでしょ。ねえ、マリーも一緒に行こ!」
「え~……。マリー、寝ていたい」
「ペンダントを無くしていいの!?」
「ん~……それはやだ」
「じゃあ、さっさと探しに行こ。ね、見つけたらすぐに帰って行けばいいじゃん」
う~、とマリーは応える。
二人がこうまでして「ペンダント」を探したい理由があった。自分たちがまだ幼いころにおじいちゃんが亡くなった。そのとき、おじいちゃんが二人に宝物だったペンダントをくれたという。そのペンダントはとても高級なものであったが、それよりも、二人にとって、おじいちゃんの形見としての価値の方が、十分に大きかった。青色のペンダントは夜になると月の光を反射して、ピカピカと輝く。毎晩その様子に、二人の心は奪われていった。とても大切なもの。無くしてはいけない。そんな思いが二人にはあったのだ。
2階の窓から屋根伝いで降りることができる。二人はパジャマ姿のまま、ランタン片手に外へ出た。庭に置いてあるサンダルを履いて、お昼に行った墓地の方へと向かっていった。
ペンダントは落ちていないかと、下をキョロキョロ見ながら歩いたが、結局、見当たらないまま、墓地へと着いてしまった。
「たぶん、おじいちゃんのお墓のところにあるんだよ」
「どこだっけ、おじいちゃんのお墓」
「あっちだと思う」
二人は墓地の奥の方へと歩いて行った。
時刻は午後11時55分ごろだった……。
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「あれ~……ランタンの光が弱くなってきているぅ」
「早く帰ろうよぉー……」
二人はだんだん心細くなっていた。
気味が悪い空。月は雲によって隠されてしまっていた。
それでもペンダントは諦めたくない。もう少し、もう少しと思いながら、どんどん前に進んで行く。
「ねえ、お姉ちゃん、ここ通ったっけ……」
「えー……どっちだっけ」
「引き返そうよ、朝になったらもう一回ここに行こう」
「でも、ここまで来たのに……」
「だって道が分からないんだったら、やめた方がいいって」
自分より随分としっかり者の妹だと、チェリーは感じた。
「……うーんそうかなぁ」
「ね、じゃあ帰ろう」
「……うーん」
チェリーはまだ心残りがあった。
「えっ?今なんか聞こえなかった?」
「ん?何も」
気のせいだろうか、誰かの声がしたような感じだった。
『くるしいぃ……たすけてぇ……』
「ほら、やっぱり!誰か声がする」
「ねえねえ、気味が悪いから帰ろうよ~」
「あっちから声がした!」
「お姉ちゃん!」
チェリーは声がした方へと、走って向かってしまった。
妹のマリーは怖くて、少々そこで立ち止まって駄々をこねていたが、一人になるのはもっと怖いと感じたため、必死に姉のチェリーの方へと向かった。
また、声がした。
『くるしいぃ……たすけてぇ……』
「誰かいるんだよ」
「こんな遅くに?」
「だって声がしたんだもん」
「犬とかカラスの鳴き声じゃないの」
「絶対、人の声だった」
「えぇ~……」
二人はどんどん、声がする方へ向かう。
向かえば向かうほど、より声が大きくなる。
チェリーは声がする方向に走ることに、夢中になっていた。
「ここらへんかな?」
辺りは木々で覆われていた。
気がつけば、ランタンに光はなかった。
雲の隙間から出てきている細い光だけが、手がかりだった。
『くるしいぃ……たすけてぇ……』
「あ、あっちだ」
チェリーは声がする方へ走る。
慌ててマリーがついていく。
『くるしいぃ……たすけてぇ……』
声が近くなってきた。
「そこにいるのですか?大丈夫ですかあー?」
チェリーは大声で言った。
しかし、反応がない。
「あのう、大丈夫ですか?どこか痛いのですか?」
反応がないので、二人は声がした方にゆっくり歩き始める。
「あの、病院まで送りましょうか?」
チェリーはランタンの灯りがついていないことに気付き、すぐに予備のマッチで火を点け直した。
「あのう……。」
「「!!!!!」」
そこには一本の木がある。
その木の枝から、
人の
生首
が
つるされていた。
「……っ!」
あまりにも恐怖で声が出ない。
(引き返さないと!)
一瞬でそう思い、後ずさりする。
『からだぁ……生きているからだぁ……ほしいぃ……』
生首がこっちを見ながら喋りだした。
生首の首もとから真っ赤な血がだらだらと出てきた。
「「ギャアアアアアァァァァァーーー!!!!!」」
チェリーとマリーは泣きながら逃げた。
全身を汗でびっしょりにしながら……。
木で囲まれたところから抜け出した。
そこには規則正しく、十字架があった。
しかし、お昼に来たときとは、明らかに違った。
十字架が真っ赤に染まっているのだ。
まるで血のように赤く染まっている。
『くるしいぃ……たすけてぇ……』
『生きているからだぁ……』
辺りから気味が悪い声が聞こえてくる……。
もう二人には走って逃げることしか、頭にはなかった。
「……あっ!」
「マリーっ!」
マリーが何かに足首をとられて、転んでしまったのだ。
マリーの足首には血が、べったりと、ついていた。
「あ、あ、あ、あ、あああああ!!!」
よく見ると、
マリーの足が、
どんどん地面に、
沈んでいくのではないか。
「……いや、いやだ、助けて……助けてぇ!!!」
「マリー、マリー、マリー!!!」
チェリーは必死になって地面の土を手で掘るが、全然届かない。
どんどんと、どんどんと、沈んでいくマリー。
「いやだぁぁぁ!!!助けてぇぇぇ!!!」
「マリー、マリー、マリィィィー!!!!!」
掘っても、掘っても、掘っても、掘っても、掘っても、掘っても、掘っても、掘っても……
届かなかった。
「……っ!」
気が付くとチェリーの足も地面に引っ張られていた。
どんどん体が沈み混んでいく。
「誰かぁ!誰かぁ!助けてぇぇぇ!!!!!」
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バタバタと、慌てふためくママ。
歯を磨き終えたパパが声をかける。
「おいおい、さっきからどうしたんだ。お前も早く寝ないと。もうこんな遅くだよ」
時計の針は12時を指していた。
「う、うぅ、さっきからいないの…!」
「何が?」
「……娘たちよ!チェリーとマリーが……」
「な、なんだって!?」
「部屋に行ったら、ベットの上に、二人ともいなくて……」
「……まさか、ペンダントを探しに!!!」
パパは急に立ち上がる。
「あれほど、外に出るなって言ったのに!!!」
「それよりもどうしよう……。どうすればあの子たちを……」
「村中のみんなを呼ぼう。俺たちだけじゃ、あそこは危険だ。そうなんだろ!」
ええ…、とママは涙を流しながら、答えた。
村の大事な子供が行方不明だと聞いて、すぐに人々が集まった。
「たぶん、娘たちはあそこの墓地へと向かったんです」
「あの墓地かぁ!?あそこは危険だなぁー!」
「言い伝えだと、あそこには残酷な死に方をした人がたくさん供養されていて、死者の生きたいという魂が人々を襲ってくるという……」
「そういえば、そんなこと言われていたような」
「それでも、大事な娘たちなんですっ!!!」
パパは必死なって説得した。
「分かっている。君の娘たちはこの村にとって宝物だ。俺たちに任せとけ!」
「……あ、ありがとうございます!」
「こらこら、まだ見つけていないのに頭を下げるなよ」
そうして、村人たちとパパは墓地へと向かった。
「気味が悪いところだな」
「辺りが暗くて全然見えやしない」
「月が雲に覆われているんだ」
空には厚い雲が広がっており、月の光なんか届くわけなかった。
「おーい、チェリーちゃーん!」
「マリーちゃーん。どこにいるんだ!」
「返事をしてくれー!」
しかし、まったく返事は聞こえない。
「どーしよう」
「……おい、なんだあれ」
「どうした?」
そこには真っ赤に染まった十字架が規則正しく並んでいた。
「うう、う、や、やっぱり引き返そうぜ」
「何を言ってんだ!あの子たちを置き去りにするっていうのか!?」
「そういうわけではないけどよぉ。あれは明らかに危険だって」
「でも俺たちの宝物だぞ!あの子たちは!」
「ううっ、ううううう……、やっぱりダメだ!」
ある一人の村人が引き返して走る。
「おいっ!何しているんだよ!」
「こんな怖い場所はごめんだ!」
村人は目をつぶりながら走った。
「わっ!」
すぐに、転んでしまった。
「や、え、え、え、ええ……」
誰かに足首をつかまれたと思ったら、ズボズボと地面に引きずられていた。
「ああ、いやだぁ!」
「お、おい!大丈夫か!」
「誰かぁ、誰かぁ!」
村人は必死になって叫ぶ。
「ちょっと、待ってろ!いま掘り上げるから!」
「助けてぇぇぇ!助けてぇぇぇ!」
暴れても、沈むのが止まることはなかった。
シャベルを持っていた村人が土を掘るが、追いつけない。
みるみるうちに、村人の男は、地面の中に沈んでいってしまった……。
声も出すことなく……。
パパの脳裏に一瞬浮かんだ。
(今、娘たちの声がしないのはもしかして、沈みこまれてしまっているからなのではないのか……)
焦りを感じた。
「チェリー!!!マリー!!!」
娘二人のパパは声を上げながら、奥の方へと走り始めた。
「おい、先に行くな!」
「二人が、二人が沈みこまれているかも!」
最悪の事態が脳裏に浮かぶ。
「なんだとぉ!?」
村人たちとパパは急いで走った。
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(もうダメだ)
土が口にまで入って叫ぶこともできなくなっていた。
呼吸が難しくなっていく。
妹のマリーは頭まで浸かってしまっていた……。
それでも懸命に腕を振っている。
自分も必死になって、もがいてみるが、全く意味がなかった。
誰も助けに来てくれないのだろうか……。
このまま沈んでしまうのだろうか……。
姉のチェリーはほぼ諦めていた。
あまりにも疲れて、怖がることを忘れていた。
頭のなかで浮かぶ、楽しい出来事。
パパとママの笑顔
マリーの泣き顔
いつも遊んでいた遊具
台地に広がる草原
自分の家
暖炉
ベット
写真
家族の写真
小さいころ撮った写真
中央におじいちゃんがいる写真
(おじいちゃん……)
チェリーには、優しかったおじいちゃんのことと、ペンダントのことを忘れることはなかった。
何かを手で握っていた。
しかし、もう顔にまで土に浸かってしまったので、何だかわからない。
息が苦しくなる。
目をつぶることだけで必死だった。
今、手で握っている何かを
決して離さないように心に刻んだ。
温かかった。
嗅いだことのあるニオイがした。
(おじいちゃんのニオイだ)
かすかな意識だけで、そんなことを思っていた。
まるでおじいちゃんに抱きしめられているようだった。
懐かしい感じだった。
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「あれ……」
チェリーは目が覚めたら、すぐに飛び起きた。
辺りは住宅街の道の真ん中で、枯れた葉っぱでびっしりだった。
近くにはマリーが倒れていた。
チェリーが顔を覗くと、マリーはすぐに目を覚ました。
「あれ……。お姉ちゃん?」
「そうよ、私たち、助かったのよ……」
気が付くと、自分の手の中に何かがあった。
それはおじいちゃんのペンダントだった。
青く輝いているペンダント。
空にあった厚い雲はどこかに行ってしまい、丸い月の光が自分たちを照らしてくれていた。
ペンダントが月の光に反射して、キラキラと輝いていた。
二人はそれを見て、心が奪われてしまった。
(やっぱり、おじいちゃんだったんだ。私たちを助けてくれたのは……)
二人はその輝くペンダントをずっと見ていた。
遠くから腕を振りながら、やってくる人がいる。
「お、……おーーーい!!!!!」
「あ、パパだ!」
「う、ぐぅぅぅ……」
パパは泣きながら抱きついてきた。
「パパァァァーーー!!!」
マリーはほっとしたのか、すごく泣きながらパパに抱きついた。
チェリーもいつの間にか涙がこぼれ、パパにギュっと抱きついた。
しばらくの間、パパと姉妹二人は抱き合ったままだった。
パパは気を取り戻してから言った。
「それにしても、どうして……。」
「あのね、おじいちゃんが助けてくれたの。」
そう言いながら、チェリーはパパにペンダントを見せた。
「……そうか、よかったな。おじいちゃんに感謝しないといけないな」
とパパは言いながら、チェリーの頭を撫でた。
うん、と言いながらチェリーは笑った。
追ってすぐきた村人たちは、村の宝が見つかって、安堵しているようだった。
そのあと、家に帰ったら、ママが泣きながら叱った。
そしていっぱいキスをしてくれた。
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このことは近くの教会へと報告された。
教会は二度とこのようなことが起きないように、村や周辺の町などに伝えた。
その教会が暦カレンダーの日曜日のところに、赤く印をつけた。
また、誰か別の人が、ペンダントの青にちなんで、土曜日に青く印をつけた。
それが、どんどん広がって国じゅう、世界中へと伝わった。
しかし、この出来事は広まることはなかった。
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今ではこの話を知っている人は少なくなっているそうです。
祝日にも赤く塗られており、この赤の意味が、
「国民みんなで祝う日」として解釈されています。
しかし、決して忘れてはならない出来事でした。
興味本位で夜中に墓地に行くのはやめるべきですね。
素敵なペンダントを持っていない方は、まず助かることはないでしょう。
特に、日曜日の午前0時には行かないように……。
もしかしたら、あなたのご先祖様が、いままで救って下さったことがあるのかもしれません。今回の姉妹二人のように。
あの後、二人はおじいちゃんのお墓にほぼ毎日通い、感謝を込めてお祈りをしたそうです。
あなたたちも、私も、ご先祖様に感謝の気持ちをこめて、拝むべきなのかもしれません。
きっと、ご先祖様はあなたたちを見守ってくださっていると思います。
久しぶりに小説を書いたので、間違っていないか不安です。もし、誤字脱字やストーリー上の誤りを見つけたら、感想欄にてすぐに報告をお願いします。