三途の川より
眠りから覚めるとゆったりと流れる水の中に俺はいた。
目の前には陽光に似た暖かさを感じさせる光がゆらゆらと輝いている。
水中なのに息苦しさは感じない、むしろずっとこのまま水の流れに身を任せていたいと思わせる心地良さだった。
不意にピキーンと頭に痛みが走る。
と同時に脳裏にあの光景がフラッシュバックの様に蘇る。
胸から生えた刀、溢れ出る血、、、。
その匂いさえ鮮明に思い出される。
そうか、、、。
俺死んだんだ。
とすると、ここは、、世に言うあの有名な三途の川なのか?
はぁ、、、、。
短い人生だったが、自分の能力のせいで中々色濃い内容だったと思う、、、。
だがしかし!!
あんな災害のような状況に巻き込まれて死ぬなんて納得がいかない、、、というかなんなんだあれは!!!
あああああ!!!
考えれば考える程腹がたつ!!!
あのトカゲ人間!!今度会ったら絶対一発ぶん殴ってやる!!!
だが、今度はもうないのであろう。
怒りによって覚醒しかけた意識がまた途切れそうになる。
眠い、、、。
目を閉じればもう目覚める事は無いのであろう。
水の流れが止まり俺の身体は下降を開始する。
光は遠ざかり俺は暗闇に包まれて行く。
俺はゆっくりと目を閉じた。
恐怖は無い、あるのは、、、、。